2012年4月 1日 (日)

CD聴盤日記:ルーツ系です。The Plastic Pals、Bruce Springsteen、Chuck Mead、Bob Woodruff、Hannah Cranna、Fred Eaglesmith、Todd Snider、Demolition String Band、Diamond Dogs、Daniel Hutchens、Justin Townes Earle、Ray Wylie Hubbard。

The Plastic Pals -Good Karma Cafe(Chris Cacavas (Green On Red) makes a guest appearance )
Plastic_pals 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:Chris Cacavas のゲスト参加に惹かれて購入したもの。
しかし、これは期待以上の演奏。
ソウルフルなボーカルに、ルーツィーサウンドが良く似合う。
エレクトリックスタイルのルーツ・ロックであるが、決してカントリーっぽさを感じさせない。
購入サイトの紹介では、ガレージ・ポップ~パワー・ポップと表現されていた。
しかし、これはやはりドライブ感にあふれた骨太なルーツ・ロック~ロックンロールである。

Bruce Springsteen "Wrecking Ball"
Bruce_springsteen 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:ザ・ボスの新作は、ルーツ・ロックながら、モロにユーロ・トラッドな曲を披露し、まるで Dire Straits のアルバムのような雰囲気を持っている。
そう言えば、Dropkick murphysのアルバムにもゲスト参加していたので、その辺にもユーロ・トラッドへの接近のきっかけがあったのかも知れない。
勿論、ボスならではの豪快なアメリカン・ロックも健在。
パワフルでスケール感の大きなルーツ・ロックである。

Chuck Mead "Back at the Quonset Hut"
Chuck_mead 好度:
ジャンル:ヒルビリー
感想:BR5-49フロントマンの今年のソロ作。
これはかなりディープにルーツを追求したアルバムになっている。
ロックと言えないレベルのヒルビリーもの。
伝統音楽そのものである。
録音もそれを狙ったものかも知れない。かなりローファイ。
全体的なアルバムコンセプトは、多分 Knitters。
しかし、Knitters の方には、どこかLAパンクを思わせるとんがった雰囲気を感じさせるものがあった。
しかしこのアルバムはタップリと丸まり切った感じ。
まるで、50年代のカントリーを聴いているのような雰囲気である。
と思いながら聴き進んでいくと、後半からはノリの良いロッキンな演奏に変化。
ルーツ・ロックな魅力全開の演奏を聴かせてくれた。

Bob Woodruff -The Lost Kerosene Tapes, 1999
Bob_woodruff 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:Bob Woodruff はネオ・トラディッショナルスタイルのカントリー・ロッカー。
94年と97年にアルバムを一枚ずつ出しているが、97年の方は、ネオ・トラディッショナルスタイルから脱却。
オルタナ・カントリーに接近したロッキンサウンドを展開して見せた。
しかしその後アルバムのリリースはなく、とっくに足を洗ったものと思っていたら、思わぬところから新譜がリリースされた。
とは言ってもこれはタイトル通り、98年の音源のようなので、彼の現在の活動を伝えるものではない。
しかしこの99年作は、12弦リッケン・サウンドを大きくフィーチャーしたカントリー・ロック。
Derailers や Kennedys を思わせる爽やかなサウンドを聴かせる。
なぜこんなアルバムをオクラ入りにしてしまったのか本当にもったいない。
逆によくぞこの音源を発掘してくれたと、リリース元の Sound Asleep には心から拍手を送りたい。
只、録音レベルが低く、おそらく、マスターの状態はあまり良くなかったものと想像する。
ライナーで確認したら、なるほど、カセットテープがマスター音源。納得。
最後に、クレジットを確認したら、何と、ギターとレコーディング、そしてプロデュースは Ray Kennedy だった。
納得のサウンドである。

Hannah Cranna -A Real Nice Parade
Hannah_cranna 好度:
ジャンル:ネオ・ルーツ
感想:90年代に2枚のアルバムをリリース後活動を停止していたように思えたが、遂に新譜をリリース。
Byrds 風ギター・サウンドで聴かせるネオ・ルーツ路線は変わらず。
シンプルなギター・サウンドの爽やかで素朴なフォーク・ロックを基調としたルーツ・ロックである。
地味さはなく、逆に優しい明るさを感じさせる楽曲とメロディーが心地よい。祝復活!!

Fred Eaglesmith "6 Volts"
Fred_eaglesmith 好度:
ジャンル:オルタナ・カントリー
感想:この人、とにかく地味になる一方。
このアルバムではトラドッショナル路線とも思える土着臭プンプンな百姓フォークを効かせる。
もはやカントリーというジャンルさえ飛び越えてもっとディープにルーツ(土の中)探求の道に入ってしまったようである。
録音もモノラル録音で、音質もまるでカセットで宅録でもしたかのようなロー・ファイさ、
私の好み(スッキリ、シャッキリで、泥臭い)の方向とは違った方向へ進んでしまったようである。残念。

Todd Snider "Agnostic Hymns & Stoner Fables"
Todd_snider 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック~オルタナ・カントリー
感想:この可愛らしいジャケットとは裏腹な骨太でザラツキ感一杯のオルタナ・ルーツサウンドが押し寄せて来る。
バイオリン等のアコースティック系楽器がフィーチャーされていながら、そのバックでは常に歪み感タップリのエレキ・ギターが奏でられていて、そのアンバランスなサウンドが尚一層のオルタナなロッキン度を高めていて格好良い。
楽曲はミドルテンポの落ち着き感のあるものが多く、どっしりと腰の座った演奏を聴かせている。

Demolition String Band "Gracious Days"
Demolition_string_band 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック~オルタナ・カントリー
感想:Elena Skye という女性ボーカリストを擁するバンドであるが、実は気付いていなかった。
Demolition String Band というバンド名の方は、以前 Eric Ambel プロデュース物で購入していて数枚持っていた。
今回はそのバンドの新譜ということで購入したもの。
しかし、他に買い逃し分が無いかと検索したら、実は Elena Skye のバンドであることに気付いた次第。
気付いたからどうのこうのということは無いが、何か、そうだったのかというサッパリした気持になったのは確か。
さて、演奏は、バンド名通り、アコースティック感タップリのヒルビリー系ルーツ・ロックである。
しかし、ここはさすがにかつて Eric Ambel が手を出したバンドだけのことはあり、ロッキンな魂を感じさせるどこかザラついた肌合いを感じさせるサウンドを聴かせる。
バンジョー、マンドリン、フィドルのアコースティック楽器が乾いた響きのオルタナサウンドを見事に生み出しているのである。

Diamond Dogs "Set Fire to It All"
Diamond_dogs 好度:
ジャンル:ロックンロール
感想:Dogs 復活!!
前作でアコースティックなカントリーを披露した Dogs であるが、やっぱり彼らの本領は、このルーズさとタフさ、ブルージーに迫るDr. Feelgood~InMates に通じる黒っぽいR&Bテイスト、そして力みなぎる圧巻のドライブ感にある。
勿論、カントリー・ルーツな演奏も味わいがあって良いのであるが、その路線は他のバンドに任せよう。
Dogs はバッドボーイズな、或いはパブ・ロッキーなロックンロール真っしぐらなのである。

Daniel Hutchens -Love Songs For Losers-
Daniel_hutchens 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:どういう経歴の持ち主かは知らないが、ストレートなアメリカン・ルーツ・ロックをアコースティックな肌合いで聴かせてくれる。しかもパワフル。
調べてみたら、Widespread Panic に結構参加しているようで、何となく納得。
しかし、Widespread のようなファンキーさはなく、Ryan Adams辺りに通じるルーツ・ロックである。

Justin Townes Earle "Nothing's Gonna Change the Way You Feel"
Justin_townes_earle 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:これは渋い。Steve Earle の息子であるが、正直、オヤジの方が弾けたルーツ・ロックを聴かせる。
こちら息子の方はジャジーなムードでよりアダルトで熟成された味わいの演奏になっている。
残念ながら渋みまで感じることが出来ないのはやはり声質の若さか。
サウンド的には、オルタナ・カントリーなザラついた味わいがああるだけに、このサウンドでロッキン度を上げてくれれば、オヤジ譲りのルーツ・ロックになること間違いなし。
Eric Ambel とか Dan Baird 辺りにプロデュースを手掛けさえてみたい!!

Ray Wylie Hubbard "Grifter's Hymnal"
Ray_wylie_hubbard 好度:
ジャンル:オルタナ・カントリー~ルーツ・ロック
感想:早いペースでリリースされた今年の新作。前作が昨年の夏だったから、わずか半年というペース。
ドラムにRick Richards が全面参加。
渋みとパワフルなロッキンさが見事にブレンドしたルーツ・ロックである。。
ベテランの深みと、Son Volt タイプのザラついたオルタナ・カントリーサウンドの味わい、そして重量感溢れるロッキンなノリを感じさせてくれるアルバムである。

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2012年3月25日 (日)

CD聴盤日記:パワー・ポップ系。John Wesley Coleman Ⅲ、Phil Seymour 、Retros、Protones、Phil Angotti、The Belltowers、Dan Markell 、Chris Richards 、Lane Steinberg、Marvelous Darlings、Candy Butchers、Rocket。

John Wesley Coleman Ⅲ -The Last Donky Show-
John_wesley_coleman 好度:
ジャンル:オルタナ・ギター・ポップ
感想:このジャケット通り、トボけた味わいのあるギター・ポップ~パワー・ポップである。
Jonathan Richman がパワー・ポップ寄りになったような、そんな印象を持った。
よれた感じや、脱力系の感じがなんともユーモラス。
しかしこの雰囲気とは裏腹に、楽曲自体は、至極まっとう。
爽やかとすら感じるフォーク・ロック、ギター・ポップな明るいリズムとメロディーなのである。
思わぬ拾いもののアルバムである。

Phil Seymour "Vol. 1-Phil Seymour Archive Series"
Phil_seymour 好度:
ジャンル:パワー・ポップ
感想:Dwight Twilley、The Textones と共演していた彼の80リリースの1stソロアルバムが、11曲ものボーナストラック付きで再発となった。なぜか、Vol.2が先に出ていて、1は無いのかと主tっていたところで、登場。
Dwight Twilley と同じ肌合いながら、よりシンプルに、且つポップスな色を滲ませた演奏で、オーソドックス度は圧倒的に上。
耳馴染みの良い懐かし系(当たり前?)のメロディーが気持良いアルバムである。

Retros -Inner City Rockers:The Retros 1979-
Retros 好度:
ジャンル:パワー・ポップ
感想:79~81年にかけて活動したUSパワー・ポップバンドの未発表音源集。
そもそも、活動期間中にはアルバムリリースが無かったというなんともはやなバンド。
でも演奏、楽曲は実にポップ。
Real Kids 辺りも思わせるパンキッシュでガレージィーなパワー・ポップである。
限定200枚のCDとのこと。買って大正解!!

Protones -Nuclear Days: The Best Of Protones
Protones -Nuclear Waste: The Rest Of Protones

Protones 好度:
ジャンル:パワー・ポップ
感想:スペインが誇る優良ギター・ポップレーベル "Rockindiana"が擁する代表バンド、Protones のベスト盤と、その裏盤。(写真は表盤の方のベスト盤)
この構成は実によく出来ている。
"Best"と銘打っている方のアルバムは、彼らの持ち味である爽やかさが全面に出た Byrds 風ギター・サウンドを軸にしたパワー・
ポップで構成。
しかし、"Rest"の方は、90年代パワー・ポップの特徴である歪み感を効かせたラウドなギター・サウンドのパワー・ポップで構成
されている。
勿論、どちうらも、楽曲的には彼らの持つメロディーの良さが十分に味わえる正にベスト盤なのである。

Phil Angotti & the Lazy Apple Orchestra -People And Places
Phil_angotti 好度:
ジャンル:ギター・ポップ~ルーツ・ポップ
感想:90年代を代表する、とまではいかないかも知れないが、それなりに活動していたパワー・ポップバンド The Idea のフロン
トマンの最新ソロ作である。
Byrds 風アルペジオサウンドを基調としたギター・ポップがメイン。しかし、ペダルスチールをフィーチャーしたカントリー・ポッ
プも聴かせるなど、Idea 時代から確実に幅を広げている。

The Belltowers -The Lily-Pad Sessions + bonus disc
Belltowers 好度:
ジャンル:ギター・ポップ
感想:12弦リッケンサウンド炸裂!!
もう、Byrds にしか聴こえない!!
おまけのKoolkats 独自のボーナスディスクも又、5曲だけのミニアルバムであるが、これも素晴らしい。
Koolcats レーベルからのカラー・コピーとCD-Rによる完璧なまでの手作りリリース作。
しかし、これまた演奏は完璧なまでの Byrds 風フォーク・ロック。
これまで、Byrds フォロワーバンドはいくつも聴いてきたが、このバンドはその中でも1,2を争うこと間違い無し。

Dan Markell -Eleven Shades Of Dan Markell
Dan Markell -Big Ideas
Dan_markell_elevenDan_markell_big_idead  好度:
ジャンル:ギター・ポップ
感想:Smithereens メンバーが参加しているという情報で購入したもの。
これがなるほど、見事なまでの拾い物であった。
"Big Ideas"の方には、Dennis Diken, Jim BanjackのSmithereens メンバーの他、Richard X. Heyman も参加しているという豪華さ

演奏は思ったよりもソフトロックよりな演奏なのが面白い。
メロディーは優しく歌謡曲っぽい雰囲気。
一方"Eleven Shades Of Dan Markell"の方では、Jim Babjak のみが参加。
しかし演奏は、こちらの方がギター・ロックしている。
アコースティックなフォーク・ロックな演奏も気持ち良い。
いずれにせよ、このDan Markell というアーティストを発見出来たのは実に嬉しいことであった。

Chris Richards -Historia Pathetic Dos
Chris_richards 好度:
ジャンル:ギター・ポップ
感想:80年代はThe Phenomenal Cats、Hippodrome というバンドで活動。90年代の活動音源は編集盤でのみリリース。
このCDはダウンロードのみのリリース音源だったものを、Kool Kat がCD-Rでリリース。
綺麗なアルペジオ・ギター・サウンドで聴かせる爽やかでメロディアスなギター・ポップ。
Byrds 風フォーク・ロックから、Some Loves タイプの歪み感タップリのギター・サウンド甘いメロディーのコラボが見事なパワー
・ポップまで楽しめるこれぞギター・ポップルバムである。

Lane Steinberg -Passion & Faith
Lane_steinberg 好度:
ジャンル:ギター・ポップ
感想:
80年代に Mitch Easter のプロデュース盤も出していたギター・ポップバンド The Wind のメンバー、そして Cheepskatesのメンバーでもある彼の最新ソロ作。09年作である。
彼も又名うてのポップ職人の一人。
Tan Sleeveというユニットでは、爽やかなリッケンポップも聴かせてくれていた。
この09年作では、これまでのバンドで聴かせていたギター・ポップとは少し趣を異にするサウンド展開である。
勿論、いかにも80年代USインディーズなギター・ポップがメインなのであるが、ビートル・ポップ、カントリー・ポップや、オケ風のバックを配したり、王道ポップス路線の演奏を聴かせたりとバラエティに富んだ内容となっている。
正に、ポップ職人の面目躍如といったアルバムである。
しかし、シンプルなギター・ポップを期待する向きには少し期待はずれかもしれない。でも、彼のアルバムということでこれも又許せる範囲内としてしまうのは、身びいきに過ぎないのかも。

Marvelous Darlings -Single life-
Marvelous_darlings 好度:
ジャンル:パワー・ポップ
感想:カナでのポップ・パンクという紹介のされ方もあるようであるが、一本調子の縦ノリリズムと疾走感だけというポップパンク
とは一線を画す演奏を聴かせるパワー・ポップである。
確かいパンキッシュな疾走感に溢れる演奏であるが、それにプラスしてベーシックなロックンロールのノリがあり、又、メロディー
もしっかりとして耳に残る。
これが初のアルバムのようで、これまではアナログのシングルのみがリリースされていたようである。
正に待望のフルアルバムのCDリリースである。

Candy Butchers -Making Up Time
Candy_butchers  好度:
ジャンル:ギター・ポップ
感想:パワー・ポップバンドの06年作。
このアルバムでは、アコースティック色濃厚なフォーク・ロック風演奏がメイン。
メロディアスさと、ボーカルの声質とも相まって、Graham Paker の最近作を思わせる。
演奏スタイルは John Wesley Harding のアコースティックセットようなリズミカルさで、弾き語りっぽさを感じさせない。
ノリの良さを持った爽やかなアコースティックセットであった。

Rocket -Girls With Candy herts-
Rocket 好度:
ジャンル:パワー・ポップ
感想:このジャケットだけを見ると、流行りのダンス系ポップミュージック。
しかし、全くのハズレ。何せパワー・ポップコーナーで発見したものなのである。
逆にパワー・ポップでこのジャケットであるなら、これはキュートなガールズ・パワー・ポップに間違い無し。
そんな期待を裏切らない演奏内容で、見た目通りのキュートでキラキラ感一杯の明るいのガールズパワー・ポップ。
最後の締めの一曲だけは、しっとりと情感タップリに歌い上げている。

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2012年3月11日 (日)

CD聴盤日記:ルーツ系6枚。 Honeydogs、Fred Eaglesmith、Bap Kennedy、Steve Gibbons Band、Jim Ford。

Honeydogs "What Comes After"
Honeydogs 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:90年代のネオ・ルーツ・ロック(オルタナ・カントリーとは違い、カントリー臭さを表に出さず、アーシーさを感じさせる演奏を聴かせる)の代表バンドの最新作。
ジャケット的には、ネオ・ルーツとはかけ離れ、オルタナ・ロックを思わせる。
しかし、この最新作では見事なルーツ・ロックを聴かせてくれた。
90年代のようなネオ・ルーツ路線とは異なり、南部臭すら漂わせ、時にカントリー臭も思いっきり効かせるという演奏である。
アーシーさは泥臭さとなり、ネオ・ルーツのネオという形容詞はもはや不要。
サウンド的にも角がきっちりと立って、重量感もある、正統派のルーツ・ロックである。

Fred Eaglesmith "6 Volts"
Fred_eaglesmith 好度:
ジャンル:オルタナ・カントリー
感想:この人、とにかく地味になる一方。
このアルバムではトラドッショナル路線とも思える土着臭プンプンな百姓フォークを効かせる。
もはやカントリーというジャンルさえ飛び越えてもっとディープにルーツ(土の中)探求の道に入ってしまったようである。
録音もモノラル録音で、音質もまるでカセットで宅録でもしたかのようなロー・ファイさ、
私の好み(スッキリ、シャッキリで、泥臭い)の方向とは違った方向へ進んでしまったようである。残念。

Bap Kennedy "The Sailor's Revenge [Deluxe Edition]"
Bap_kennedy 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック~フォーク・ロック
感想:イギリス産ルーツ・ロッカーの今年リリースの最新作。
ソロ以前のバンド"Enegy orchard"時代には、アメリカン・ロック色の強い演奏を行なっていた。
ソロになってからはよりその傾向は強め、Steve Earle 関連レーベルの E-Squard からアルバムをリリースしていたことで、アメリカのアーティストと思っていたほど。
以降のアルバムも基本路線は変わらずであったが、この最新作で、少し趣を変えてきた。
ケルティクなムードを漂わせ、ホイッスルなどをフィーチャー。ギターのサウンドも含めて、まるで Mark Knopfler が手がけるサントラを聴いているかのような優しさと寂寥感を併せ持ったフォーク・ロックに仕上がっている。
そして改めて演奏者のクレジットを見て納得。
何と、Mark Knopfler のプロデュースで、彼がギターで参加していた。そして彼の朋友である Guy Fletdher も。
Knopfler サウンドが、このアルバムの味わい深さを見事に創出していたのである。
尚、このアルバムには11曲入のボーナスディスクがついていて、9曲は過去作からのセレクトで、2曲が未発表曲という構成。
このボーナスディスクも、アルバム本体の雰囲気を損なわない曲を集めていて、通して聴いて違和感の無いものとなっている。

Steve Gibbons Band "STREET PARADE, SAINTS & SINNERS"
Steve_gibbons_band 好度:
ジャンル:パブ・ロック~ルーツ・ロック
感想:
パブ・ロックの中のアメリカン・ロッカーと言えばこの人。と言ってもアメリカ人ということではなく、その音楽スタイルがアメリカン・ロックなのである。
このCDは、80年の6thアルバムと81年の7thアルバムを収めた2枚組。ボーナストラックは無いものの、リマスタ盤。
2枚のアルバムとも過去にCD化されていたようであるが、これまで未入手だったので、この2枚が一気にCDで入手出来て嬉しいい。
80年の""STREET PARADE"の方は、これまでの彼の演奏のイメージからすると、かなり「作り込まれた」感のあるアルバムに仕上がっている。
リコーダーをフィーチャーしたトラッド調で幕開けし、2曲目はレゲエのリズムで少し脱力感。3曲目はファンキーリズム。そして4曲目は、スチール・ドラムに似せたようなカリブ海を思わせる中米リズム。そして5曲目では縦ノリのロックンロール。
6曲目hは、カントリー調ながら、どこか無国籍感漂う掴みどころのない音楽。
こんな調子でとにかくアルバムに収録されている楽曲、演奏に統一感がない。
音楽世界巡りのようなコンセプトアルバムだったのだろうかと思ってしまうほど。
やっぱり、彼の音楽はシンプル&ストレートにロックンロールを決めて欲しいものである。
このアルバムの単独CDは中古でバカ高い値付けになっていた。本当に、単独CDの中古に手を出さなくて良かった。、

一方81年の"SAINTS & SINNERS"の方は、一点してアメリカン・ルーツ。それも、豪快なドライブ感出しまくりのアメリカンなロックンロールである。正に彼の本領発揮なアルバム。
更に、テキサス系なアコーディオンがフィーチャーされた泥臭くも陽気なカントリー・ダンスチューンも登場する。
但し、このアルバムにもカリプソっぽいが曲が登場するので、単純にSteve Gibbons がこの時期、中米音楽に何か魅せられていたのかも知れない。
アルバム前半のアメリカン・ロック真っしぐら路線から、アルバム後半では前作を思わせる楽曲展開になる。
この2枚のアルバム製作時期に、彼の音楽趣向が変化した時期なのかもしれない。
このアルバム以降、つぎのスタジオ盤が出るまでに7年のブランクがあるので、興味深い。


Jim Ford "Sounds of Our Time"
Jim Ford "Point of No Return"

Jim_ford_1Jim_ford_2  好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:60年代の音源集。Nick Lowe が多大な影響を受けたという宣伝文句と、Brinsley Shwarts 似の演奏という販売店のコメン
トに惹かれて購入したもの。
なるほど、全体に漂うカントリーテイストと、ポップな味付けのサウンドで、この宣伝文句と、販売店のコメントに納得。
ど・カントリーではなく、ポップ・ロックにカントリーからのアプローチを行なっている感じは、Gram Parsons や Brinsley を思
わせる。
特に、レア音源集の "Point of No Return"の方によりその感じを強く受ける。サウンドが全体に素朴で、カントリーテイストが強
めに出ている分尚更。
彼の唯一のオリジナルアルバムを収録している"Sounds of Our Time"では、南部臭~スワンプ臭を感じる分、よりアメリカンである
。 

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2012年3月 6日 (火)

CD聴盤日記:ロカビリー系2枚です。Ravenna & The Magnetics とBear Family のロカビリーコンピレーションです。

Ravenna & The Magnetics "Rockabilly Fools/Tennessee​ & Texas"
Ravenna_the_magnetics 好度:
ジャンル:ロカビリー
感想:このCDが出ることを知ってすぐに注文したのは昨年の2月だったか3月だったか。
しかし、発売日到来と同時に、在庫無しの表示に変わり、以降注文受付不可となったっきり。
いくつかのサイトで注文を受け付けているところで注文するも、一向に現物に会える気配もなく、ほぼ1年が経過しました。
今年の1月、なぜか、ドイツアマゾンでだけ、予約注文の受付が開始され、すかさず注文。
今度はちゃんと発売されたようで、ほどなくして出荷すみのメールが届き、ようやく入手出来ると喜んでいたものの、一ヶ月たっても届かずという状態に。
さすが、ドイツ、やっぱり届かないのかと半分諦めていた時、イギリスのロカビリー専門店でこのCDを発見。
ダブっても、入手出来ないよりは良い!!と強く思い、注文。
そしたらその一週間後に、両方から無事に届いてしまいました。
さて、前置きが長くなりましたが、Rollin' Rock から出ていたアルバム2枚を収めたこのCD、The Blasters のRollin' Rock盤"Anerican Music"を思わせる演奏とサウンド。泥臭くも、明るくノリノリなロカビリーのオンパレードで自然と腰が浮いてくる。
Blasters ファン、Rollin' Rock ファンなら買いの一枚である。

V.A. -Hultsfreed hayride:10 years Of Wild Savage Rock'N'Roll-
Hultsfreed_hayride 好度:
ジャンル:ロカビリー
感想:Bear Family からリリースの現代バンドによるロカビリーコンピレーション。
それにしても、なぜジャケットがハワイなのか。演奏に、ハワイアンなコンセプトは感じられないので、意味不明。
オーセンティック物から、ネオ・ロカ、パブ・ロッキーなロックンロールまで幅広いスタイルのバンドがセレクトされたコンピレーションで十分に楽しめるアルバムである。
世界各国からのセレクトで、US、UK、スウェーデン、ドイツ等。スウェーデンが多いのが興味深い。

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2012年3月 4日 (日)

CD聴盤日記:ルーツ系です。Chuck Prophet、Farmer Jason、Nighthawks、Freddie Steady 5、Larry And His Flask。

Chuck Prophet "Temple Beautiful"
Chuck_prophe 好度:
ジャンル:オルタナ・ルーツ・ロック
感想:元 Green On Red の Chuck のおよそ2年振りの最新ソロ。
90年にソロ作を発表して以来、2,3年のペースでコンスタントにアルバムを出している。
途中、Steve Berlin のプロデュース作が出たり、ルーツ・ロックへのアプローチは深い。
しかし、一時期はかなりオルタナ度を深め、音響系に接近したこともあった。
この新作では、ジャケットがジャケットだけに、オルタナ度を深めてしまったかと危ぶんだが、その予想は見事なまでに外してくれ
た。
カントリーへの接近は見えないが、フォーク・ロックを基調に、オルタナ系の味付けを施したオルタナ・ルーツ・ロックに仕上がっ
ている。
Tom Petty タイプのアコースティックな味わいのルーツ・ロック、Byrds を思わせるギター・サウンドのフォーク・ロック、、軽快なロカビリー調ロックンロール、そして歪み感タップリのオルタナ・ルーツ・ロックサウンドまで、幅広く聴かせる。
そしてその根底にあるのは、、メロディー・ラインのしっかりとした楽曲群。
オルタナ系ルーツ・ロッカーの魅力全開のアルバムである。

Farmer Jason & Buddies "Nature Jams"
Farmer_jason 好度:
ジャンル:オルタナ・カントリー
感想:70年代末に、ガレージパンクを思わせる荒々しいサウンドに乗せてカントリーを演奏するという新しいスタイルで登場し、カウ・パンクというジャンルの開拓者となった Jason & The Scorchers。そのリーダーの Jason も、今やキッズソングの世界でカントリーを聴かせる優しいオジサン。
アメリカ版「おさむお兄さん(さて誰でしょう?)」といった趣のアルバムであるが、演奏に手抜は一切無し。
Scorchers を思わせるハードドライヴィンなオルタナ・カントリーを聴かせるのである。これがキッズ向けか?と疑問に思えるほど。
でも、やっぱり、とんがった Jason & The Scorchers を又聴かせて欲しい。

The Nighthawks -Blue Moon in Your Eye:Live At The Barns At Wolf Trap-
Nighthawks 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:初期のFabulous Thundirbirds と同タイプのブルース・ロック~ロッキン・ブルースを聴かせるベテランバンド。
70年代から活動しているはずなので、Thundirbirds と経歴的には遜色無い大ベテラン。
ブルース・ハープのフィーチャーも共通。ボーカルの声の感じも Kim Wilson に似た雰囲気で本当に兄弟バンドという感じ。
このアルバムは06年リリースのライブ盤。
出ていたことを知らなかった。
このライブ演奏は実にパワフル。録音もスタジオ盤に遜色の無い抜けの良い音質で満足度は極めて高い。
演奏も、ブルース・ロックにありがちな、スローな長尺物や、延々と同じレーズを繰り返すような曲はなく、ノリのある潔い良い曲が多く、よりロック色が強く出ていて大満足。

Freddie Steady 5 "1000 Miles"
Freddie_steady_5 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:元Explosives~Shakin Apostels のFreddie Steadyの新譜は6曲入のミニアルバム。
Byrds を思わせる12弦ギター・サウンドのフォーク・ロック、オルタナ・カントリー、そしてノリノリのロカビリーまでアメリカン・ルーツ・ロックを楽しげに演奏して聴かせる。
軽快で明るい曲調がいかにもアメリカン。
早くフルアルバムも聴かせて欲しい。 

Larry And His Flask -All That We Know-
Larry_and_his_flask_2 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック~カウ・パンク
感想:バンジョー、マンドリンがフィーチャーされたカウ・パンク物。
速弾きスタイルのパワフルなカントリーチューンが爽快。アコーディオンが登場する陽気なテキサス系の曲や、トランペットが登場
するマリアッチ風味の曲も良い味を出している。
Super Suckers、Cowslingers、Whiskey Daredevils 辺りに通じる演奏スタイルである。

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CD購入日記:ショック!!

年間の購入CD枚数を千枚を切ることが、私の毎年の目標です。(まだ一度も達成出来ていません)
今年はこの目標達成に向け、CDの買い方を変えました。
毎月の購入枚数を80枚とし、内ネット購入分を60枚までと決めました。残り20枚は店頭購入枠です。
60枚の内、40枚までは、月の頭でまとめて注文します。
枠残20枚以内で、月内に発見するどうしても買わねばならないCDを注文するようにします。
この方法を実行し始めて、ちゃんと自制が効くようになり、今月(3月)も月初に注文したCDは36枚。
現時点での今年の購入枚数は139枚ですから、この36枚を合わせ、更に、毎週の店頭購入予定の枚数をいれても、3月分としては200枚枚以下に収まりそうです。
このペースで、「年間千枚を切る」長年掲げ続けて、一回も達成出来ていない目標は今年こそクリアの予感がしています。

さて、そんな順調とも思えるCD購入ですが、本日ショックなことが起きました。(というわけで、本題はここから。大分長い前置きでした)
月初の一括発注とは別に、やはり予想通り、突然の「買わねばならないCD」を発見してしまいました。
最近、80年代のUSインディーズ系ギター・バンドのアルバムがいつのまにかCD化されていて、気付いた時には入手不可ということが結構あります。
今回発見したCDもその類で、バンド名は Swimming Pool Q's で、トボけた味わいのギター・ポップバンドです。
このバンドのアルバムは結構CD化されていたのですが、未CD化アルバムが3枚あり、その内の1枚がCD化されていたことを発見したのです。これです。
The Swimming Pool Q's "Blue Tomorrow"
The_swimming_pool_qs 勿論、LPでは持っていて、ずっとCD化を望んでいたものです。なので、これはもう買うしかありません。
しかし、バカ高い。99$です。
色々探して、ようやくイギリスのショップで円換算で3,500円程度の出品物を発見。他に、ドイツのショップで、約3,400円
の出品物を発見しました。
普通なら勿論、100円安い方にするのですが、どうも私とドイツの相性はあまり良くないらしく、出荷のメール受信後、結局届か
ないということが2度あり、それ以来ドイツのショップは避け気味なのです。
今回も、100円高くとも、イギリスのショップにした方が確実に届くと考え、100円は保険金と思ってイギリスのショップに発注しました。
ドイツのショップは万が一の保険としてとっておこうと考えたのです。(100円の違いなら大した問題じゃないと普通は思うでしょうが、一枚ずつに100円の違いを意識して置かないと、年間では10万円の違いとなって返ってくるのです。私にとっては大変大きな差なのです!!)

今日、イギリスのショップから発送済のメールが届きました。が、読めない!!
何と、ドイツ語なのです。気付きました。そのイギリスのショップに出品していたのは実はドイツのショップでした。
まさかと思い、保険と思って発注しなかったドイツのショップのサイトを見たら、そのショップの出品は完了していたのです。
どうやら同一の出品者のようで、保険のつもりで、100円高い方に発注したのに、保険機能は無意味なのでした。
ああ~、こんなことなら最初から100円安い方で購入しておけば良かった。
でも、一番の心配は、ちゃんと届くかどうかです。
ショックです。

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2012年2月27日 (月)

CD聴盤日記:Bill Mallonee、Anton Barbeau

Bill Mallonee "The Power and the Glory."
Bill_mallonee_the_power_and_the_glo 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:91年に Vigilantes Of Love としてデビューし、2作目では Peter Buck をプロデュースに迎えるなど、良質なアルバムをリリースしていた。
このソロ作は、11年作。ソロとして10枚近いアルバムもリリースしているはずのベテランである。
フォーク・ロックを基調としたギター・ロック~ルーツ・ロックは健在。
メロディーの良さとも相まって、派手さのない、味わい深いアルバムになっている。
ベテランにありがちな枯れたアコースティック路線になど行かず、エレクトリックスタイルのパワフルなバンド編成での演奏にこだわっているのが良い。

Anton Barbeau & Su Jordan "Automatic Door"
Anton_barbeau 好度:
ジャンル:パワー・ポップ
感想:93年にデビューしていて、いつの間にかベテランの域に。
この人の特徴は、一見、ストレートなギター・ポップで、ビートル・ポップなメロデイを聴かせる。
しかし、時々ネジレ感の入ったオルタナな曲が挿入される。
一時期は、この時々挿入のレベルのものが、常時挿入になってしまったこともあるが、この今年リリースの最新作では、初期のビートル・ポップが主流のギター・ポップに復帰してくれている。このジャケットのような、素朴さとカラフルさが同居した演奏を聴かせてくれる。
アコースティックスタイルだけでなく、エレクトリックスタイルの演奏もきっちりと聴かせる。
アコーディオンが入った曲もあり、ルーツィー・ポップな味わいもあるアルバムである。

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2012年2月26日 (日)

CD聴盤日記:ギター・ポップ~パワー・ポップ Richard MacLemale、Peter Baldrachi、Cotton Mather

Richard MacLemale -Never Completely
Richard_maclemale 好度:
ジャンル:ギター・ポップ~パワー・ポップ
感想:このジャケットに表れているギターが、そのままこのアルバムの演奏の雰囲気を表している。
購入動機は、ジャケ買いではなく、実は Don Dixon 関連でヒットしたもの。
しかし、彼がアルバム製作に関わっているわけではなく、紹介文中に、類似アーティストの一人として名前が上がっていただけ。
ただ、その紹介文の中では、Gin Blossoms の名前なども上がっていて、食指は敏感に働いた。
そして、やはり買って大正解。
派手さのない、でも清涼感と堅実感のあるギター・ポップが心地よい。
ビートルポップを基調に、どこか歌謡曲っぽい耳に残るメロディーを聴かせてくれる。
アップテンポな曲も、ミドルテンポの曲も、このメロディーの良さは変わらない。
リスムに刻むノリとは別に、メロディーの起伏自体がノリを生み出しているかのような心地よさである。
この人、Jules Sher や Pat Dinizio、Jamie Hoover、Peter Holsapple、 そして、さだまさし に匹敵するメロディー・メーカーかも知れない。
このアルバムは06年作であるが、もう一枚04年作と09年作があるので、それも買わねば!!

Peter Baldrachi -Tomorrow Never Knows
Peter_baldrachi 好度:
ジャンル:ギター・ポップ~パワー・ポップ
感想:なぜこのアルバムを購入したのか記憶に無いが、何かにひっかかったのは間違いない。
ジャケット雰囲気からは、ベテランのルーツ・ロック、或いはアメリカン・ロックなのであるが、両方ハズレ。
見事なまでのパワー・ポップ~ギター・ポップなのである。
ポップでキャッチーなメロディーとコーラスがどつぼ。
Amy Rigby や Ian McLegan がゲスト参加している。
ビートル・ポップが楽曲の基調になり、そこにアメリカンなカントリー調の味付けがされたりしている。
他のアルバムも調べてみたら、"Solid Cround"というアルバムがあり、これは記憶にあるジャケット。
このアルバムは買っていたようで、その時の好度は満点の5点。感想は、「非常にメロディアス。爽やか系パワー・ポップからパワフルなロックンロールまで全曲捨て曲なし。パワーフェクト!」というもの。納得である。

Cotton Mather "Kontiki(Deluxe 2CD Edition) "
Cotton_mather 好度:4
ジャンル:パワー・ポップ
感想:90年代を代表するパワー・ポップバンドの97年のセカンドアルバムがデラックス・バージョンとして、11曲入のボーナスディスクが付いた2枚組みで登場。
いかにも Brad Jones プロデュースらしいアルバム本体とは別に、ボーナスディスクの方は、アコースティックな感触が心地良い、フォーク・ロック寄りのギター・ポップな曲が多い。
4曲は、オリジナルアルバム本体収録曲のアコースティックバージョン等のバージョン違いであるが、残りはこのボーナスディスクのみの収録となっている(但し、他のアルバムに収録済の曲の別バージョンかも知れない)。
でも、ありがちなラフ音源ではなく、全て正規音源として完成したアルバムとして発売されても不思議ではない良質な音源である。
なので、すでにオリジナルアルバムを所有していても、このボーナスディスク目当てで買って損の無いアルバムと素直に思った。

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CD聴盤日記:ルーツ系3枚。Mary Karlzen, Larry Cran, Levee Town。

Mary Karlzen -A Politically Incorrect Christmas
Mary_karlzen 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:92年にデビューしているベテランの女性ルーツ・ロッカーのこれは08年のクリスマス企画物EP盤。
しかし、鈴がシャンシャン言うこともなく、ノリの良いアコースティックなクリスマスソンング集。
テーマがテーマだけに、楽しげな曲ばかり。
地味な曲と演奏が多いイメージの彼女のアルバムだけに、こんな雰囲気の演奏が出来るのかと新たな発見の思い。
ベテランの健在振りが嬉しいアルバムである。

Larry Crane -Tropical Depression
Larry_crane 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:John Mellencamp の初期のバンドのギタリストして活動していた。93年にソロアルバム(EP)を発表し、手堅いルーツ・ロックを披露。以降、アルバムを94年と、その9年後の03年に1枚ずつ発表している。
そして、さらにそれから7年後の2010年に、このアルバムを発表していた。
しかし、例によって全く気付かすにいて、最近たまたま思い出したかのように(実際気まぐれに思い出したので)Larry Craneで検索をかけたらこのアルバムがヒットしたという次第。
これまでのアルバムとはジャケット雰囲気が全く違い、何かポップス系を予感させるものだったので、又同姓同名別人か?と思ったが、ネットの試聴で聴いてみたら、これが歴然としたルーツ・ロック。
迷わず本人と判断し、購入した。
通してちゃんと聴いたら、やはりオーソドックスなギターを基調にした Larry Crane のルーツ・ロック。
健在であった。
Tom Petty を更に素朴にしたような、パワフルなフォーク・ロック、ギター・ロックが楽しめるアルバムである。

Levee Town -s/t
Levee_town 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:バンド名だけのそっけないジャケットで、何者で、どういうジャンルの音楽なのか、全く予想もつかないアルバム。
しかし、これがレコーディングに Lou Whitney がクレジットされたアルバムなのである。
これで迷わず購入。
音出しした瞬間にパっと目を見開いてしまった。
ハーモニカが唸るノリノリのロカビリーで幕開け。
ブルージーな演奏も勿論あるが、基本は Feelgood タイプのパブ・ロッキーなロックンロールなのである。
ギター、ベース、ドラム、そしてハーモニカという4人組み。
ハーモニカ専門のプレーヤーが居るのが嬉しい。
全曲にハーモニカがフィーチャーされ、泥臭さと腰の座った重量感、そしてパワフルに突き進むドライブ感。
ノリノリからスローまできっちり聴かせる手練の演奏である。
調べたら他に3枚のアルバムをリリースしている。
全部必買!!

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2012年2月22日 (水)

CD聴盤日記 Steve Gibbons Band 3枚です。

今日はイギリスのパブ・ロック~ルーツ・ロッカー Steve Gibbons のCDをまとめて3枚聴きました。

Steve Gibbons "Any Road Up/Rollin' On"
Steve_gibbons_any_road_uprollin_on 好度:4
ジャンル:パブ・ロック~ルーツ・ロック
感想:イギリス産のルーツ・ロッカーの76年よ77年のアルバムを5曲のボーナストラック付きでCD化。
1枚のCDに収録というパターンではなく、2枚のCDになっている。
とは言え、"Any Road Up"の方は、単独でCD化もされていて、更に、別のアルバムとの組み合わせでのCD化もされているという人気アルバム。
私も単独CDで持っているので、今回のCD購入の動機は、"Rollin' On"の方にある。
この77年のアルバムは単独でのCDがなく、探していたもの。
演奏は、当たり前と言えば当たり前であるが、70年代ロック、それもSSW物の雰囲気なアメリカン・ロックである。
Dave Edmunds 風のパブ・ロッキーなロカビリー風ロックンロール、カントリー・テイストの軽快な曲、ブルージーな曲、フォーキーな優しい曲等、一本調子にならない演奏を聴かせる。

Steve Gibbons "Dylan Project, Vol. 2"
Steve_gibbons_dylan_project_vol_2 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:98年に"Dylan Project"がリリースされたが、今回はその続編。
2010年のリリースなので、丸一回り振りということになる。
緊張感というよりはリラックスした演奏が多く、アコーディオンのフィーチャーを含めてカントリームードが全体に漂い、ベテランの味わい十分である。
 
 

Steve Gibbons Band "There And Now Volume 1"
Steve_gibbons_band_there_and_now_vo 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:ベテランnルーツ・ロッカーのベスト盤。
とは言え、これがなかな面白い構成となっている。
2枚組みであるが、1枚は過去、2枚目は現在という組みわせ。
但し、詳細な録音年等はブックレットにも記載がなく、不明なのが残念。
過去作はやはり、70年代アメリカン・ロックそのもの。
しかし、現在の方は、カントリー調も感じさせるルーツ・ロックとなっている。
それぞれ22曲、20曲の収録とボリューム感も十分。
Steve Gibbons の魅力を十分に感じることの出来る編集盤である。
尚、Vol.2 は今年の始め頃にリリース予定となっているので、それも楽しみである。

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