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2009年10月27日 (火)

CD聴盤日記(10/27):The Blasters 紹介。

昨日迄で、新規購入分のCD聴盤が完了してしまったので、今日は、私の最高
のフェイヴァリットバンド、The Blasters を集中的に聴き直したので、その
紹介を。

このバンドを最初に知ったのは、確か90年頃。最初はバンドメンバーのDave
Alvin のソロ作に出会い、彼が在籍した The Blasters というバンドを聴きた
いと思ったのが始まりです。
当時は、Blasters は85年の5thアルバムリリース後、長い活動停止に入って
いて、それまでの5枚のアルバムはCD化は勿論されず、LPですらレコード
屋さんから姿を消していました。
80年にロカビリーの伝説的レーベル Rollin' Rock から2000枚だけプレス
された1stアルバムが、2nd以降、5thまではインディーズのSlashレーベルか
らリリースされました。
都内の中古レコード屋さんを毎週丁寧に捜し歩いて、およそ10年掛かりで何と
か5枚のLPを一通り入手しました。
この中には、Rollin' Rock からの2000枚だけの1st Pも含まれています。
このLPを見つけた時は、手が震えました。
そして、その値段を見た時には体が震えました。3万円!!
一晩悩んだ末に購入しました。

初のCDは91年にリリースされたベスト盤です。
このCDを見つけた時にも、手が震えました。「遂に、Blasters がCD化さ
れた!!」と暫く店の中でCDを握り締めて一人興奮していたのを今でも覚えて
います。このCDを購入した91年時点ではまだLPは一枚も入手出来ておらず、
このベスト盤のCDが最初に聴けた Blasters の音源でした。
シビレました。Stray Cats タイプのネオ・ロカとは違った、アメリカン・ロカビ
リーに初めて触れ、その流れるようなドライブ感に圧倒されたのを覚えています。
次のCDは97年で、これは、私が一晩悩んで購入を決めた3万円のLPがCD
化されたものです。私が3万円を払った数ヶ月後のことでした。
ボーナストラックが大量に付けられてCD化され、当時は円高で、1580円で
買ったのを覚えています。喜んで良いかのか、悲しむべきなのか、複雑な心境で
した。
以降、2002年迄CDはリリースされません。
97年にニュースでライブ盤のリリースが報じられましたが、結局お蔵入り。
その後、カセットテープで「Bootleg」というタイトルのライブ音源が発売され
たので、多分、これがお蔵入りの音源だと、勝手に想像しています。
勿論、この音源も現時点で未CD化。
いつかは、Blasters のアルバムがCD化されることを夢見ながらLPをCDに
録音して楽しんでいましたが、2002年に、CD化済みの Rollin' Rock の1
st以外のアルバム4枚がCD化されました。
残念なのは、オリジナルLPのジャケットではなく、2枚のCDに全曲収録され
たことでした。でもボーナストラック(未発表音源を含む)も多数収録されてい
ました。
2002年は、この2枚組みCDの他にも、最新のライブ盤もリリースされ、
Blasters ファンには最高の年となりました。
以降、スタジオ録音盤と、ライブ盤が04年にリリースされ、現在でもバンドと
しての活動は継続中のようです。
バンドメンバーはソロや他のバンドで活動中です。
特に 中心人物の Dave Alvin の活躍は目覚ましく、ソロでグラミー賞も受賞し
ています。プロデューサーとしても多くのバンド、アーティストを手掛けていま
すので、各メンバーのソロ関係は又別途します。

【オリジナルLP】
Photo  

上段左:American Music(80年)
581949  

    これが2000枚だけプレスされた3万円の代物。
        この時点では、ボーカル&ギターの Phil Alvin、リード・ギターでソン
    グライターのDave Alvin(Phil Alvinの弟)、ベースのJohn Bazz,ドラム
    の Bill Bateman の4人組み。
    50年代を思わせる伝統的なロカビリーを聴かせる。

上段中:The Blasters(81年)
G18126xinzr  

    Slashレーベルに移籍し、テナーサックスの Lee Allen,バリトンサックス
    のSteve Berlin,鍵盤のGene Taylorを加えて7人組になった。
    演奏は50年代スタイルから脱却し、流れるようなドライブ感を持った
    独特なロカビリー~ルーツ・ロックスタイルになった。
    全12曲、夢中になって体を躍らせている間に終了してしまう。

上段右:Over There: Live at the Venue, London(82年)
288598  

    6曲入りのミニアルバム。

下段左:Non Fiction(83年)
29768  

    Slash からの第二弾スタジオ盤。演奏スタイルは、Slashからの1stと同じ。
    独特の滑らかなノリを持ったロカビリー~ルーツ・ロックである。

下段中:Hard Line(85年)
29769  

    Slashからのラストアルバム。このアルバムでDave Alvin はバンドを脱退。
    ソロ活動を開始する。バンドも、活動停止状態が長く続く。
    演奏スタイルは大きく様変わりする。とは言っても、流行の路線とかではな
    く、黒人コーラスグループのJordanairsの参加や、プロデューサーにJohn
    Mellencamp を迎えるなど、ロカビリー中心サウンドから幅を広げた演奏と
    なっている。

下段右:The Age In Wich We Live
    これはオフィシャルリリースではないが、ブート盤でもないようで、非常に
    録音も良いライブ盤。プロモーション専用にプレスされたようである。

【CD、カセット】
016_2  

上段左:American Music(97年)
D66507ixvhx  

    Rollin' Rock からの1stアルバムのCD化。6曲のボーナストラック付き。

上段中:The Blasters Collection(91年)
E81617oon0b  

    Slash時代の音源(LP4枚)からのベスト集で20曲収録。
    オリジナルLPに未収録音源も3曲収録。

上段右:Trouble Bound(02年)
F49371z6234  

    脱退していたDave Alvin が復帰しての02年のライブ録音。
    当時 Dave Alvin が在籍していた Hightone レーベルからのリリース。
    恐らく、Dave の尽力によるものと思われる。

下段左:Testament: The Complete Slash Recordings (1981-1985)(02年)
F12528voek6  

    タイトル通り、Slashに残した全音源のCD化という正に狂喜乱舞盤!!
    CD2枚組みで全52曲。ベスト盤にのみ収録された音源や、映画サン
    トラ「Street Of Fire」にのみ収録された2曲も含んで更に、未発表音
    源も7曲収録されている。
    ブックレットも豪華で52ページである。
    正に Blasters ファンにとってのバイブルである。

下段中/右:4-11-11(04年)
N00837bysvf  

      これは同じアルバムであるが、アメリカ盤(白)とイギリス盤(赤)。
      スタジオ録音としては実に19年振りというアルバム。
      イギリス盤はアメリカ盤よりも2曲多く、両方買うハメに。
      残念ながら Dave Alvin は未参加。
      しかし、演奏形態は変らず。シンプルでストレートなルーツ・ロック
      である。

    
018  

上段左/中:The Blasters Live: Going Home(04年)
G73777a4zay  

      この2枚は同じアルバムであるが、又もやアメリカ盤(左側)とイギ
      リス盤(中)で、なんとイギリス盤は2枚組みで、アメリカ盤よりも
      5曲も多い21曲いり。なのでこれ又両方買うハメに。
      ライブは03年に録音されたもので、Dave Alvin が参加している。
      又、この音源ではDVDも発売されており、勿論、DVDも同時購入。
      但しこのDVDはリージョン指定ありなので、パソコンか、リージョン
      フリーのDVDプレーヤーでしか見られないので要注意。
      私はリージョンフリーのDVDプレーヤーを買いました!!

上段右:ハリウッド旋風(06年)
G18126xinzr_2  

    なぜか突然、ディスクユニオンから発売された2ndアルバムのCD化。
    音源自体は、2枚組みのコンプリート盤に全て収録済みで、しかもボーナ
    ストラックも一曲も無いという代物。しかし、日本盤のLPのタイトルで
    復刻CD化とあっては買うしかないと思って購入したもの。
    いっそ、他の全てのアルバムもオリジナルジャケットでCD化して欲しい
    と思うのであります。

下段左:The Blasters Bootleg(97年) 
    カセットテープのみで発売という大胆な商品。一体何本売れたのかは知れ
    ないけど、私は買いました。音は普通に良いです。13曲入り。

下段右:Blastered:A Musical Tribute To The Blasters(98年)
D43280c6h23  

    ありそうでなかった(なさそうでなかった?)トリビュート盤18曲入り。
    Run Wild というアメリカン・ロカビリーのインディーズ系レーベルから
    リリースされた。
    参加バンドは全てインディーズ系のルーツ・ロックバンド達。

以上です。今度は是非、Dave Alvin のソロワークスや、Steve Berlin のプロデュ
ースワークなども集中聴盤して紹介したい。

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コメント

レイヴンさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
The Blasters "Testament" のご購入、ありがとうございます!!
本当に嬉しいです。
入手にも大分お手間がかかってしまったんですね。
私もアマゾン等で何度か結局届かないということが何度かありました。
一週間たっても、2週間たっても、遂には一ヶ月たっても届かないというのは本当に精神的に辛いです。
最終的には返金には応じてもらえるのでありがたいのですが、肝心の目的である商品(CD)が入手出来ず終いというのが一番悲しいです。
"Testament"が無事入手出来て、本当に良かったですね。
更には、このCDを気に入って頂けて、Blasters ファンの一人として、本当に嬉しい限りです。

レイヴンさんのお名前が Street Of Fire からというのは全く気付きませんでした。
Street Of Fire は、動く Blasters を見ることの出来る貴重な映像という認識で、ビデオも購入したものでした。
この映画のサントラでは、ダン・ハートマンの "I Can Dream About You"がヒットしたことを覚えています。
当時は Blasters が収録されていたことなんて全く知りませんでした。
収録曲の "Blue Shadows" はこのサントラオリジナルだったと思います。
Dave Alvin は Blasters 脱退後に Blue Shadows というバンドを組んで活動していたと思いますが、たまたまなのでしょうか。
この Blue Shadows は後に Red Devils に改名して活動していたと思います。
格好良いブルース・ハープをブンブンに唸らせたブルース・ロックを聴かせてくれたバンドです。

Phil が歯をむき出しにして汗だくで歌う姿は、Slash からのファーストアルバムジャケットと同じで面白かったという印象があります。
NHKだったと思いますが、「ルート66」というアメリカの風景と音楽を絡めたドキュメント番組の中で Blasters が登場し、演奏を数曲披露していました(ギターは Dave 以外の人)が、この時も Phil は歯をむき出しにして歌っていました。
彼のスタイルなのでしょうね。格好良かったですよ。
この番組用にスタジオで撮影された演奏のようでしたので、汗だくではありませんでしたが。
最近は Blastes や Dave Alvin のソロもDVDで出ていて、良い時代になったなあと、つくづく感じています。
ついこの前ですが、Los Lobos との共演で85年のライブDVDも入手しました。
早く見たいと思っています。

レイヴンさんはヤマハの銘機、1000モニをお使いなのですね。
所有することが叶わなかった、私の学生時代の憧れの機種の一台です。
レコード(CD)はそれが発売された時代のオーディオ機器で聴くのが一番良いなんてことを聞きます。
1000モニで聴く、Blasters のノリは又格別でしょうね。
彼らの演奏は、椅子に座ってじっとしていることの出来ない音楽ですよね。
私も腰が浮いて浮いてしょうがありません。

こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

投稿: CDバカ | 2012年12月16日 (日) 16時50分

たいへん御無沙汰しておりました。
そして、御丁寧なレスも感激です。。。

CDバカ様のCD聴盤日記に出逢いThe Blasters紹介を参考に、これぞ!という一枚。"Testament"を、や~~~っと手に入れました!

このCD。
実はかなり方々探しまして一度はアマゾンで注文したのですが発送後未到着…そして返金…再度ショップを変え注文…。
昨日、ニューヨークより到着した次第でございます。

さっそく、プレーヤに投入っ!
お気に入りのYAMAHA1000monitorが息を吹き返したように♪marie∼marie∼歌いだしました!チンプなオーディオセットですがアンプ,スピーカ,プレーヤみんな喜んでいるように見えます。思わずツイストしてしまいました(笑)

はるか遠い昔…10代の頃、The Beatlesに出遇った時の記憶が蘇ってきました……(涙)


映画「Street Of Fire」
この映画。
暴走族のアジト…
酒と煙草と男の汗の匂いでムンムンした酒場でThe Blastersの曲に合わせてくねるセクシーなダンサー。
汗だくでひと指し指をおっ立てて唄う♪one bad stud ∼
ダンサーの服が剥ぎ取られる…
歓喜する男たち…
このシーンを観ると族の仲間に入りたくなろのは私だけでしょうか?

当方にはかなり思い出深い作品でありまして劇中でもLive、CDジャケットにもありますがPhil Alvinはいつも汗だくで唄ってます。よほど暑がりなんでしょうか?

音楽担当はRy Cooderがしていたんですね。お恥ずかしながら十数年経ったあとで知りました。

あと、当方のニックネームはこの映画の族のヘッド、レイヴン(ウィリアム・デフォー)からいただきました。。


そんなこんなでここしばらくはThe Blastersにハマったままだと思います。。。

p.s.ごあいさつ遅れましたが今後ともどうぞ宜しくお願い致します。。

投稿: レイヴン | 2012年12月13日 (木) 22時48分

レイヴンさん、とても嬉しいコメントを頂きありがとうございます。
そして、レスがとても遅れてしまったこと、お詫びいたします。申し訳ありません。
昨年3月以降、なかなかブログの更新もままならずの状態が続いておりますが、ご覧いただいた上に、私がもっとも愛するバンド、The Blasters へのコメントを頂き本当にありがとうございます。
日本で iPod に Blasters の曲を3曲も入れて聴かれている方って、レイヴンさん位なのではないでしょうか!!
しかも、曲自体に激しく反応頂けているというのは、もはや Blasters ファン以外の何者でもありません。
実は、私、動く Blasters を初めて見たのは、この「Street Of Fire」の映画の中ででした。
動く Blasters が見られる唯一の映像ソフトということだけで、映画自体に全く興味はありませんでしたが、ビデオを購入しました。
チラチラとでしたが、ギターを弾く若き Dave の姿を見れて興奮したのを覚えています。
Blasters は今年もとても素晴らしいアルバムをリリースしました。
残念ながら Dave Alvin の参加はありませんでしたが。
是非、是非、CDを買って下さい!!
何といってもお薦めは、Slash 時代の全音源収録の2枚組み"Testament"です。
これからもよろしくお願いします。

投稿: CDバカ | 2012年9月29日 (土) 08時22分

す、すごいです!
The Blasters
をこんなに愛している人がいるとは!?
当方はStreet Of Fireのサントラ収録2曲と偶然レンタルでオムニバスに1曲混じっていた「Dark Night」の3曲をiPodに入れて聞いている程度です。
でも、シャッフル再生中にThe Blastersの曲が流れると思わず興奮するのはファンの素質ありですかね?
絶対にCDを手に入れて聴きます。
めちゃ参考になりました。
ありがとうございました!

投稿: レイヴン | 2012年9月25日 (火) 16時49分

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