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2010年6月 6日 (日)

読書日記(6/6)その2:ウィル・バーチ「パブ・ロック革命」

ウィル・バーチ(Will Birch)(著), 中島 英述 (訳)「パブ・ロック革命」
Photo_2 70年代前半にイギリスで起こったパブ・ロックシーンを、当時の関係者達の言葉で紡がれた数々のエピソードで再構成し、パブ・ロックとはどのようなモノだったのかを検証し直して見せてくれた力作である。
単に、数多くのパブ・ロックバンドを紹介するような本ではない。あくまでパブ・ロックシーンそのものに焦点を当て、その発生から隆盛、そして衰退までを関係者達(バンドメンバー達も勿論であるが、そのスタッフや、経営者、マネージャーと言った人たちの証言により多くの枚数が割かれている)が直接語るエピソードで構成し綴った歴史書である。
事実を事実として記述しているだけに、バンド解散の経緯なども生々しく語られており、その解散に至るまでのメンバーの疲弊振りなどもオブラートにくるまずに記述している。そこまでは知らなくてもよかったなあ、と思えるようなエピソードまで披露されている。
勿論、読みながら思わず顔がほころんでしまうようなエピソードもあり、良い点、好ましくない点両方含めて読み応え十分な本であった。
内容も勿論ながら、上下2段組で文字がびっしり300ページ。物理的な厚さも読み応え十分であった。
但し、カタカナでの固有名称があまりに多く、場所や、会社や人名がゴチャゴチャと混乱してくる。その辺りを最後に年表形式で整理して付けてくれている所は親切。
ただ、それでも分かりづらいので、読みながらもう一度、関係図でも作って整理したいという欲求に駆られている。
巻末には40ページに及ぶパブ・ロックの重要レコードの紹介が付いていて、このディスコグラフィだけでも、資料価値はかなり高い。
ミュージックマガジンや、レコード・コレクターズなどの日本の音楽雑誌でのパブ・ロック特集などでも見ることのなかったレコードの紹介もタップリである。
またまた購入対象のCDを増やさせてくれた悪魔の本である。

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