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2010年9月19日 (日)

読書日記:篠田真由美「緑金書房午睡譚」

篠田真由美「緑金書房午睡譚」
Photo_2  腰巻の「表と裏の世界をつなぐ奇蹟の古本屋」という何とも魅惑的なあおり文を目にし、手に取ってみたら、作者は「龍の黙示録シリーズ」の篠田真由美ということで迷わず購入したもの。
古本屋を舞台に、書物にまつわるナゾを題材にしたファンタジー・SFを期待して読み進めた。
通常は探書がテーマで物語は進行するのであるが、この小説は違った。先ず書物自体はほとんど登場せず、この古本屋を取り巻く人々、動物(ネコ)が物語りの進行の中心。
そういう意味では書物の薀蓄とか、不思議ないわれとか、書物に取り付かれた人々(ビブリオ)の狂気や狂喜といった、本マニアの期待する展開は無いので、そういう意味では非常に肩すかしな感じである。
物語は、登校拒否の女子高校生が、父親(母親は亡くなったという設定)の海外渡航を機に、母方の遠い親戚筋にあたる古本屋に一時身を寄せるということからスタートする。
そして、期待通りこの古本屋は非日常の存在として、色々な顔を見せる。古本屋の主人も、その飼い猫も、そして、主人公の女子校生に関わってくる人々も。
色々と思わせ振りなナゾや、不思議なエピソードが色々語られるが、この小説を最後まで読んでもスッキリとした解答は提示されず、この小説自体がプロローグ的な位置づけであるようなことを、作中の最後の方で小説の語り手の一人によって語られる。
読了して抱いた印象は、ジブリ系のファンタジー。
決して面白くないわけではないが、非常に軽い感じで読後の充実感は希薄。
もっと骨太で本好きマニアの心を満たしてくれるような小説を期待しただけに、ちょっと残念な小説であった。

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