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2012年3月 4日 (日)

CD聴盤日記:ルーツ系です。Chuck Prophet、Farmer Jason、Nighthawks、Freddie Steady 5、Larry And His Flask。

Chuck Prophet "Temple Beautiful"
Chuck_prophe 好度:
ジャンル:オルタナ・ルーツ・ロック
感想:元 Green On Red の Chuck のおよそ2年振りの最新ソロ。
90年にソロ作を発表して以来、2,3年のペースでコンスタントにアルバムを出している。
途中、Steve Berlin のプロデュース作が出たり、ルーツ・ロックへのアプローチは深い。
しかし、一時期はかなりオルタナ度を深め、音響系に接近したこともあった。
この新作では、ジャケットがジャケットだけに、オルタナ度を深めてしまったかと危ぶんだが、その予想は見事なまでに外してくれ
た。
カントリーへの接近は見えないが、フォーク・ロックを基調に、オルタナ系の味付けを施したオルタナ・ルーツ・ロックに仕上がっ
ている。
Tom Petty タイプのアコースティックな味わいのルーツ・ロック、Byrds を思わせるギター・サウンドのフォーク・ロック、、軽快なロカビリー調ロックンロール、そして歪み感タップリのオルタナ・ルーツ・ロックサウンドまで、幅広く聴かせる。
そしてその根底にあるのは、、メロディー・ラインのしっかりとした楽曲群。
オルタナ系ルーツ・ロッカーの魅力全開のアルバムである。

Farmer Jason & Buddies "Nature Jams"
Farmer_jason 好度:
ジャンル:オルタナ・カントリー
感想:70年代末に、ガレージパンクを思わせる荒々しいサウンドに乗せてカントリーを演奏するという新しいスタイルで登場し、カウ・パンクというジャンルの開拓者となった Jason & The Scorchers。そのリーダーの Jason も、今やキッズソングの世界でカントリーを聴かせる優しいオジサン。
アメリカ版「おさむお兄さん(さて誰でしょう?)」といった趣のアルバムであるが、演奏に手抜は一切無し。
Scorchers を思わせるハードドライヴィンなオルタナ・カントリーを聴かせるのである。これがキッズ向けか?と疑問に思えるほど。
でも、やっぱり、とんがった Jason & The Scorchers を又聴かせて欲しい。

The Nighthawks -Blue Moon in Your Eye:Live At The Barns At Wolf Trap-
Nighthawks 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:初期のFabulous Thundirbirds と同タイプのブルース・ロック~ロッキン・ブルースを聴かせるベテランバンド。
70年代から活動しているはずなので、Thundirbirds と経歴的には遜色無い大ベテラン。
ブルース・ハープのフィーチャーも共通。ボーカルの声の感じも Kim Wilson に似た雰囲気で本当に兄弟バンドという感じ。
このアルバムは06年リリースのライブ盤。
出ていたことを知らなかった。
このライブ演奏は実にパワフル。録音もスタジオ盤に遜色の無い抜けの良い音質で満足度は極めて高い。
演奏も、ブルース・ロックにありがちな、スローな長尺物や、延々と同じレーズを繰り返すような曲はなく、ノリのある潔い良い曲が多く、よりロック色が強く出ていて大満足。

Freddie Steady 5 "1000 Miles"
Freddie_steady_5 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:元Explosives~Shakin Apostels のFreddie Steadyの新譜は6曲入のミニアルバム。
Byrds を思わせる12弦ギター・サウンドのフォーク・ロック、オルタナ・カントリー、そしてノリノリのロカビリーまでアメリカン・ルーツ・ロックを楽しげに演奏して聴かせる。
軽快で明るい曲調がいかにもアメリカン。
早くフルアルバムも聴かせて欲しい。 

Larry And His Flask -All That We Know-
Larry_and_his_flask_2 好度:
ジャンル:ルーツ・ロック~カウ・パンク
感想:バンジョー、マンドリンがフィーチャーされたカウ・パンク物。
速弾きスタイルのパワフルなカントリーチューンが爽快。アコーディオンが登場する陽気なテキサス系の曲や、トランペットが登場
するマリアッチ風味の曲も良い味を出している。
Super Suckers、Cowslingers、Whiskey Daredevils 辺りに通じる演奏スタイルである。

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コメント

エル・テッチさん、コメントレス遅れて申し訳ありません。

誤発送ですか。私は最近はほとんどなく、ラッキーです。
でも、届かないというのは何回かあり、アンラッキーです。
でも、誤発送分でも別バンド物とか、既所有CDでなく良かったですね。
エル・テッチさんの日頃の行いの成果だと思います。
私は過去に一度だけとても嬉しい誤発送がありました。以前書いた記憶がありますが、何年も搜索していたCDが注文もしていないのに誤発送で届いた時には本当に嬉しかったです。
これは私の日頃の行いの成果ですね。

Albert Leeも又有名過ぎて食指が伸びないアーティストの一人(笑)です。
でも、Gavin Poveyの参加や、John Hiattのカバーとか聴くと俄然興味が湧いてしまいます。

Jim Fordのエル・テッチさんの記事を確認しました。
私が買った2枚のCDの一枚は正にこれです。
もう一枚は Bear Family のSounds of Our Timeです。Harlan Countyにボーナス・トラックを付けた盤です。
さすが、既に聴かれていましたね。
エル・テッチさんの記事の中でも触れられていましたが、実際この人はとんでもない犯罪者で投獄経験者だそうです。
最後には、何か宗教の助けで改心したとかという話を、購入店の人から教えてもらいました。
アーティスト本人の人格と、その人が生み出すアートの価値は全く別物なのだなと改めて思わされました。

Freddie の方も拝見させて頂きました。
Wes McGheeのアルバムに参加していたことは初めて知りました。
2枚だけ持っている彼のCDの中の"Border Guitar"を確認したら、確かにクレジットがありました。
Wes McGheeの他のCDも追いかけたくなりました。
ありがとうございます。

そしてもう一つ、ずっと気になっていたことをはっきりさせて頂きました。
Drakes です。このCD、ずっと買うかどうか迷っていたものです。
理由は、アリゾナ・タクソンのバンドにDrakes という同じ名前のバンドがいて、90年代前半に活動していました。
まさかこのバンドの新譜か?と思って気にしていたのですが、普通に考えれば別バンド。でも、このCDのクレジットがネットでも確認出来ず、まだ買っていなかったのです。
エル・テッチさんの記事で別バンドであることははっきりしました。が、これは逆に買わねばならないCDであることが逆に判明しました。
理由はプロデュースがRon Flynt で、Tom Gillan が参加だからです。
良い情報をありがとございました。

投稿: CDバカ | 2012年3月10日 (土) 08時57分

 CDバカさん、こんばんは
 丁寧なレスありがとうございます。
 いつもながら、興味深い内容で、参考にさせていだだきます。

 さて、私のCD購入ですが、前回のコメをしたあと、まもなく4枚到着し、さらに本日は8枚届きました。
 よくゴムバンドでとめて、まとめて届くことがありますが、これは郵便局ではなく、税関でまとめて処理しているせいでしょうか。
 それはともかく、本日到着分の中に、久々に誤発送が1枚ありました。
 オーダーしたバンドの別のCDが届いたのです。
未入手のものでしたが、ベスト盤でしたので購入予定に全く入ってなかったものです。
 まあ、1曲だけですが、未発表曲が収録されていたので、めくじら立てないことにします。

 Alex Chiltonは、私は70年代のBig Star時代よりも、60年代のBox Tops時代の方が好きなのですが、今回のレア集は、そのふたつの時期を結ぶソロ・ワーク集らしいです。

 さて、今回届いたCDの中で、もしやCDバカさんはどうかな、と思うのは1枚だけです。
 Albert Leeの新譜で、10年の英国公演を収録した2枚組ライヴ盤です。
 キーボード(とボーカル)で、80年代のShakin' Stevens全盛期のバンドでピアノを弾いていたGavin Poveyさんが参加しています。
 まだしっかり聴いていませんが、Carl Perkins、John Hiatt、Jimmy Webb、Delbert McClinton、Charlie Rich、Jesse Winchester、J.D.Souther、ついでにBilly Joelの曲までやってます。
 ただ、もしかするとボーカルは本人以外のものが、いくつかあるかもしれません。

 それから、つい最近ですが、Beth Mckeeという南部系女性シンガー・ソングライターの新譜が出たので買いました。
 この人は、09年の前作、"I'm That Way"が、全曲Bobby Charlesのカバーだったという人です。

 ところで、Freddie Steady 5とJim Fordは、私も関心があり、以前ブログにも記事を書いています。
 内容のうすい記事ですが、よろしければ、覗いてやってください。
 Freddie Steady 5は、11年8月11日の記事で、Jim Fordは、11年7月25日の記事で取り上げています。
 (Jim Fordは、熊家族盤のレア集の方を取り上げています。)

 今後もまた、訪問させてただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
  


投稿: エル・テッチ | 2012年3月 7日 (水) 02時04分

エル・テッチさん、お久しぶりです!!
コメントありがとうございます。
本当にニッチ大好きです。
Explosives と Shakin Apostles ですが、Shakin Apostles は、現在の Freddie Steady のスタイルと全く違和感の無い演奏を聴かせるバンドです。Explosives の方はパワー・ポップよりですが、オールドスタイルのロックンロールや、Byrds 風のフォーク・ロックもあり、こちらも違和感までは感じないと思います。
私は両方とも大好きです。

CDの購入動機を忘れてしまうことは私も結構あります。
演奏のクレジットを見ても思い出せません。
そんなわけで、私は購入日記を注文時と到着時の両方を記録しています。
注文時の日記には、購入動機もメモするようにしました。
到着時に通し番号を振って、枚数を管理しています。

Alex Chilton と Townes Van Zandtですが、残念ながら両方とも未聴です。
AlexChiltonのご紹介のアルバムは70年代セッションということで今ひとつ食指が伸びず、Townes の方は、有名すぎて食指が伸びていませんでした。
でも、Doug Sahm、Freddy Fenderとの共演があるということは、テキサス系のカントリーというこということですよね。
俄然、興味が沸いてきました。
2枚組みベスト盤であれば尚更初心者向けに良いような気がします。ご紹介ありがとうございます。

基本的に、パブ・ロックやパワー・ポップ以外で70年代物やそれ以前の物はあまり聴いていないのですが、最近買った60年代物で、なかなか良いなあと思ったものがあります。
Jim Ford というアーティストで、Nikc Lowe が最も影響を受けたアーティストという紹介文で購入したものです。
Bear Familyのリマスタ盤で音も良かったですよ。
まだ購入店で試聴させて貰っただけで、自宅でちゃんと聴いていませんが、聴き終わったら聴盤日記にアップしたいと思っています。

エル・テッシさんのコメントの最後の一行、とても嬉しく思います。
確かに、オーディオマニアと呼ばれる人が聴く音楽の主流は、クラシックかジャズだと思います。
ヘソ曲がりでニッチ好きの私は、やはり、オーディオマニアの中でもその本領発揮です。
オーディオ的には決して優秀録音とは言えないかもしれない、ロック、インディー・ポップでオーディオの世界を楽しんで行きたいと思っています。

又継続して更新を行なって行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

投稿: CDバカ | 2012年3月 6日 (火) 23時02分

 CDバカさん、お久しぶりです。
 最近、順調に更新されているようで、うれしいです、
 それにしても、相変わらずニッチなチョイスですね。
私にはなかなかついていけていません。
 そんな中、久々に私も入手して既に聴き終えていたCDが紹介されていたのでコメントしました。
 Freddie Steady 5のミニ・アルバムです。
 ExplosivesもShakin Apostelsも初めて聞く名前で、さすがCDバカさん、と改めて感心しまくりです。
このふたつは、現在の音楽性をうかがわせる感じはありましたか。
あと、6曲目の「熊がハチミツを愛するように」に、熊家族35周年Box Set初出とクレジットされているのが興味深かったです。
 さて、唐突に話を変えてしまいますが、ひとつ前の記事のCD購入枚数の話、面白かったです。
 相変わらずのすごい枚数で、圧倒されます。
ちなみに、私はブログに書こうとして、昨年の購入枚数を集約しようとして挫折しました。
 実は別の趣味の一環で、今年からダイアリーにある記録をつけるようになり、ついでに購入したCDも記入し始めました。
 オーダーベースではなく、到着ベースで、1月は24枚、2月は54枚、3月は現在6枚、すべてネットで、店頭購入は1枚もありません。
 このうち、聴き終えたのはわずかで、昨年分もかなりたまっていて、中にはなぜ購入したのか、そのときの動機が思い出せないものが既にいくつか散見していて、困ったものです。
 私の嗜好は、CDバカさんより、もう少し古い時代の音楽が中心ですので、同じルーツ系好きでも案外と接点が少ないですが、私が最近入手したもので、もしかしたらと思うのは、Alex ChiltonのFree Again:The 1970 Sessons、Townes Van ZandtのLgend:The Very Best Ofなどです。
(どちらもまだ聴いていません。)
CDバカさんは入手されましたか?
 Townes盤は、新しい2枚組ベストですが、LPでしか持っていなかったDoug Sahm、Freddy Fenderとの共演曲が収録されたので買いました。 
 CDバカさんは、高級オーディオ機器マニアでありながら、アーシーなロックやパワーポップ好きというのが、私の古い固定観念や、稚拙な理解力を軽く超える謎の怪人です。
 

投稿: エル・テッチ | 2012年3月 5日 (月) 11時16分

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