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2013年1月

2013年1月14日 (月)

CD聴盤日記(1/14):パブ・ロックです。Billy Bremner、Trouble Boys、Teddy & The Tigers。

Billy Bremner "Billy Bremners Rock Files"
Billy_bremner 好度:5
ジャンル:パブ・ロック~ロックンロール
感想:
Rockpile は健在!!
Refreshments の面々をバックに従え、腰軽ロックンロールを飄々と決める。
独特なムギムギギターも心地よく、金太郎飴ロックンロールパーティである。
しかし、このアルバムでは、金太郎飴が少し変わった。
三曲目で、バラード調が登場してしまった。
何という変化!!
しかし変化はこれだけ。
以降はこれまで通りの彼のロックンロールである。
永遠のパブ・ロックンローラーである。

Trouble Boys "Bad Trouble"
Trouble_boys_1 好度:4
ジャンル:パブ・ロック
感想:
スウェーデン産の3人組バンド。
このアルバムは11年作で、Billy Bremner、Sean Tyla をゲストというか、メンバー的に迎えて製作されている。
Billy がメインボーカルをとっているようで、このスタイルで思い浮かぶのが、同じスウェーデン産パブ・ロックバンドの The Refreshments。
Billy が以前組んでいた伝説的なパブ・ロックバンド Rockpile を彷彿とさせるというか、そのものとしか言えないようなご機嫌な演奏を聴かせてくれている。
今回のこの Trouble Boys は果たして。
結果は、このゲスト(?)陣で期待した通りのパブ・ロックンロールを披露!!
Rockpile 色濃厚な演奏で、どこまでも軽快で尻軽で能天気とも思えるパブ・ロックンロールの嵐!!
いつまでも何曲でも聴き続けていたい金太郎飴ロックンロールアルバムである。

Trouble Boys "We Keep the Drapes Alive"
Trouble_boys_2 好度:4
ジャンル:パブ・ロック~ロカビリー
感想:
こちらは12年作。
トリオでの演奏で、今回は Billy や Sean 等のゲスト参加は無し。
しかし、Rockpile 系ロックンロールは健在。
只、彼らの本来のスタイルであろうロカビリー色がより前面に出ており、カントリー調も披露。
ノリの良さは前作同様で、軽快なロックンロールを堪能出来るアルバムである。

Teddy & The Tigers "Golden Years"
Teddy_and_the_tigers 好度:4
ジャンル:ネオ・ロカ
感想:
フィンランドの80年代のネオ・ロカバンドのコンピレーションCD2枚組みで、全42曲入り。
初物バンドであるが、このジャケット雰囲気にやられた。
オーセンティック系ではないポップ・ロカビリー。
明るいメロディーと気持良いノリのネオ・ロカ。
アメリカ産のような泥臭さはないけど、決してオシャレじゃない。
60年代ポップスのエッセンスも十分でオールディーズ風味の効いた演奏が切なさを感じさせてくれる、Shakin Stevens 系のネオ・ロカである。

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読書日記(1/14):傅信幸のオーディオ読本「美しい響きの探求」

Photo これはムック本で単行本ではない。形態的には雑誌に近い。
しかし全191ページ、大判の3段組み活字で全編ほぼ活字だけで構成されている。
広告の一切ない編集で、正に「単行本」である。
書かれている内容も、エッセイそのもの。
というわけで、読書日記の対象とした。
内容は、「ステレオ・サウンド」をメインに、「AVフロント」「CDジャーナル」「別冊FMファン」の各誌に掲載された傅さんの単発エッセイ、連載エッセイ等を一冊にまとめたもの。
全体は4章で構成され、第一章が、「ステレオ・サウンド」誌掲載の記事、エッセイ、対談(菅野氏)。
第二章は、「別冊ステレオ・サウンド」誌掲載の製品紹介レポートで、CDプレーヤー、アンプ、スピーカー12機種を取り上げている。
そして第三章では、傅さんの代名詞とも言える80年代のアポジーのスピーカー、90年代オリジナルノーチラスに関する出会いから導入に関わるエッセイで構成。
先ずノーチラスに方については、95年から11年までの「ステレオ・サウンド」誌に掲載されたオリジナルノーチラスとの出会いから導入、そして最近の使いこなしまでの記事で構成。
そして、アポジーの大型リボンスピーカーとの出会いから導入までを、88年の別冊FMファンと、84年~87年の「ステレオ・サウンド」誌に掲載された記事で構成している。
最後の第四章では、「AVフロント」誌に89年から91年まで掲載されたエッセイ8編と、「CDジャーナル」誌に97年~11年までに掲載されたエッセイ17編を収録している。
こちらは、傅さんの交遊録、日常雑感に近いエッセイが多い。

傅さんのオーディオに対する取り組み、考え方、そして日常生活も垣間見える「傅信幸 読本」となっている。
雑誌形態のムック本ではなく、単行本で出して欲しかった一冊である。

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2013年1月13日 (日)

CD聴盤日記(1/12、1/13)その2:ルーツ系。The Mojomatics、Angie Heaton、Planetary Nights、Bucktown、Moonlight Trio、Mark Olson。

The Mojomatics "You Are The Reason For My Troubles"
Mojomatics 好度:4
ジャンル:オルタナ・ルーツ・ロック
感想:
Jason & The Scorchers スタイルのガレージ・カントリーを聴かせるルーツ・ロッカーの最新作。
このアルバムでも、見事なまでの Scorchers スタイルのガレージ・パンク・カントリーを披露。
ドライブ感も文句無し。
ただ、残念なことに、このアルバムはアナログLPのみのリリース。
でも、このLPにはCD盤が封入されているので、デカジャケCDと思えば問題無し。
最近のLP偏重リリースは理解に苦しむ。

Angie Heaton "Calamities & Restitution"
Angie_heato 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:
Parasol 系の MUDレーベルからの一枚。
以前、Adam Schmittプロデュースで何枚か購入しているが、このアルバムは96年の多分1st。
そしてこのアルバムでも Adam Schmitt がマスタリングとミキシングでクレジット。
演奏は、フォーク・ロックベースのルーツ・ロック。
ひ弱さの無い骨太でパワフルなフォーク・ロックであるが、ボーカルは女性には珍しいぶっきらぼうタイプ。
このあたり好き嫌いが分かれそうであるが、サウンドが初期 R.E.M.っぽい雰囲気ではまってしまうのである。
そしてちょっとだけ、オルタナ・ギター・ポップなムードを加味してフォーク・ロックにひっかかりを残している。

Planetary Nights "Elliptical Motion"
Planetary_nights 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:
以前 Eric Ambel がプロデュースした12年作のアルバムでその存在を知ったこのバンド。
今回のアルバムは09年作で多分1st。
ジャケットは真っ黒い無地にバンド名とアルバムタイトルが白文字で書かれているだけの本当のそっけないもの。
どんなジャンルの音楽なのか、或いはサウンドスタイルなのか、全く予想も出来ない、購入を拒否しているかのようなジャケットである。
しかし、この09年作では彼のプロデュースへの関与は無いものの、演奏、サウウンドは Eric が関わることに何ら違和感のないアメリカン・ロックに仕上がっている。
ストレートなドライブ感と、ハーモニカ、ドブロ等の泥臭さを演出する楽器のフィーチャーが堪らない。
Springsteen、Tom Petty、Bob Seger、John Mellenamp といった土臭さと大らかな大地を感じさせる演奏なのである。

Bucktown "Burning Cross"
Bucktown 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:
このバンドは初物。
スウェーデンのレーベル Soundasleep がリリースしたコンピレーションアルバム"V.A. -Leaving Here For Good : The Songs Of Dave Schultz-"に収録されていたバンド。
ペダルスチールがフィーチャーされたオルタナ・カントリーで、是非オリジナルアルバムも聴きたいと思っていたもの。
このオリジナルアルバムのジャケットを見た時には、カントリーというよりは、ハード・ロック、メタル系を想起。
こりゃ別バンドだなと思ったが、念のため試聴音源を聴いてみたら、見事なまでのカントリー・ロックサウンド。
間違いないと確信し購入した。
クレッジットを確認すると、ちゃんとDave Schultzがクレジットされていた。
期待通り、ペダルスチールがほぼ全編にフィーチャーされ、カントリーサウンドを基調として、ドライブ感が爽快なルーツ・ロックから、縦ノリロカビリー、そして横ノリフォーク・ロックまで気持良いアメリカン・ルーツ・ロックを堪能させてくれた。
Beat Farmers、Charlie Chesterman 辺りを彷彿とさせるルーツ・ロックである。

Moonlight Trio "Cumbiabilly Volume 1"
Moonlight_trio 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:
もう見た目が完全にチカーノ系ロックンロールバンド。
Blazers、Los Lobos、Billy Bacon & The Forbidden Pigs といった太っちょ系バンドを思わせる風貌の3人組。
そして、演奏はやはり期待通りというか、予想通りのラテンフレイバーたっぷりのロックンロール満載。
オールド・スクールと言われるスタイルの古臭いロックンロールと伝統的ラテン音楽の融合である。
特に Blazers との類似性が高く、楽曲も Blazers の1stに収録されていたものが何曲もあったりする。
これを Paladins のようなトリオ編成でやってしまうところが憎い。
腕達者な三人組である。

Mark Olson "Salvation Blues (Dig)"
Mark_olson 好度:5
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:
元 Jayhawks メンバーのソロ07年作。
Mark のソロ活動では、地味なフォークプロジェクト The Original Harmony Ridge Creekdippers の印象が強く、数作後は購入から遠ざかっていた。
しかし、この95年作は買わずにいられなかった。
何と、Profuced By Ben Vaughn !!
期待は高まる。
そしてその期待は裏切られなかった。
派手ではないが、地味でも無い。
初期の Honey Dogs を思わせるような優しさ一杯のネオ・ルーツ・ロックサウンド。
ミドルテンポの心地よさと見事にマッチしている。
一曲たりともダレる演奏が無いことも見事。
こりゃ未購入の3枚も買わねば!!

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CD聴盤日記(1/12、1/13):パワー・ポップ系。EXLOVERS、The Cast、Doctor Explosion、Honest John Plain、Sugar Stems。

EXLOVERS "MOTH"
Exlovers 好度:4
ジャンル:ギター・ポップ
感想:
グラスゴー系ギター・ポップ。
Camera Obscure や Pastels そして BMX Bandits 辺りを彷彿とさせるちょっと粗めでいながらアコースティック感抜群のギター・サウンド。そして、儚げで可愛らしさ一杯の女性ボーカル。
ジャケット雰囲気から想像されるような暗さ、陰鬱さは無し。
清々しくもアノラッキーなギター・ポップである。

The Cast "Trouble Times"
The_cast 好度:4
ジャンル:ギター・ポップ
感想:
まるで Gin Blossoms の新作でも聴いているかのような爽やかなギター・サウンド。
これがイギリス産のギター・バンドとは思えないほど。
元 La's メンバーのこのバンド、アルバムを数作残して活動停止してから長かった。
こんな直球勝負な新作で復帰とは何とも嬉しいアルバムである。

Doctor Explosion "Música grabada, saltos y cánticos"
Doctor_explosion 好度:4
ジャンル:パワー・ポップ
感想:
スペイン産ガレージバンドの03年作。
90年代のアルバムでは、プリミティブとも言えるほどのガレージ・ロックで、パワー・ポップ色は正直感じられなかった。
しかし、09年作"Chupa here!"、11年作"Hablaban con frases hechas"は、ガレージ色のあるパワー・ポップという演奏で、ガレージよりはパワー・ポップ色の方が濃厚に感じられる演奏だった。
実際、バンドメンバーの Angel Kaplan のソロ作は12弦リッケンサウンド炸裂のフォーク・ロック。
そしてこの03年作。
このアルバムは文句無しにパワー・ポップである。
只、パワー・ポップの中でもキラキラギター・ポップ系ではなく、Paul Collins のようなロックンロール系のパワー・ポップで、時に60年代ポップス調の演奏も聴かせる。
曲によってはガレージ色を濃厚に感じさせる演奏も聴かせるが、基本は骨太なギター・サウンドを軸にしたシンプルでメロディアスなロックンロールである。

Honest John Plain & Friends "s/t"
Honest_john_plain_friends 好度:4
ジャンル:ロックンロール~パワー・ポップ
感想:
70年代パンクバンド The Boys のギタリストの96年ソロ作。
Johnny Thunders を思わせるジャケットで、バッドボーイズ系ロックンロールを期待させたが、その期待は更に良い方向で裏切られた。
バッド・ボーイズ系とは言いながら、60年代ポップスやフォーク・ロック、そしてカントリーのの味わいを追加しており、メロディアスさ全開のロックンロールである。

Sugar Stems "Can't Wait"
Sugar_stems 好度:5
ジャンル:パワー・ポップ
感想:
これぞ、バブルガム・パワー・ポップ。
前作の10年の1stアルバムでは、ガレージな雰囲気を感じさせたこのバンド、この2ndでは、完璧とも言えるパブルガム・ポップのオンパレードである。
それも、ノリの良い、青空系の青春パワー・ポップ。
憂い、哀愁、郷愁、こういった雰囲気は微塵もなし。
ひたすら青空・青春真っしぐらな演奏をご堪能あれ!!
しかしこのジャケットは何とも...
綺麗な花で囲まれたバンド名の文字、これいったい何で書いたのか。
ミミズである。
演奏、サウンドとも毒っ気など一切感じられないストレートでスウィートなものだけに、このジャケットは驚き。

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