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2016年8月14日 (日)

沢田聖子 シングルだけのコンサート 一日限りの「シングルライブ」 参加日記です。

8月11日は、色々な意味で最良の一日でした。
その1.早朝、リオ・オリンピック器械体操男子個人総合種目で、内村選手の金メダル獲得の瞬間を生放送で見れたこと。
興奮。
いつもは独り別次元で圧勝の内村選手が、今回は大差で最後の種目まで追う立場でしたから、こういう手に汗を握るような、あるいは、今回は駄目かもと諦め感を持ってしまうような展開は初めてでした。
しかし最後の鉄棒でしびれるような完璧な演技。
正に全てを出し切ったと思える最高の演技でした。
後は最終選手ベルニャーエフの演技を見守るばかり。
正直、ミスしろと祈りながら。
しかし、こちらもミスはほとんどなし。
空中離れ技に宙返りが無く、飛び越し系のみで難易度が明らかに低かったこと、飛び越し技の後の車輪で肘が曲がったこと、フィニッシュ前の車輪で鉄棒の握り移動があったこと、そして最後の着地で弾んで両足で一歩動いたこと等がありましたが、0.9の差が縮むのかどうかは微妙でした。
しかし、審判はちゃんと判定していたのです。
点数が出た瞬間に優勝が決定し、とても興奮しました。
その気持ちの良い興奮のまま、沢田聖子さんの一夜だけの特別ライブ。
シングル曲だけで構成した「シングルライブ」に出かけることが出来ました。
実は私は有料のライブコンサートに出かけるのは初めての経験なのです。
聖子さんのトークは正に炸裂。
話には必ずオチを付け笑いを取る。
見事。
2時間半はあっという間でした。
イルカ、桃井かおり、薬師丸ひろ子らの軽いものまね(かなり上手い)を交えながらの爆笑トークノオンパレードでした。
先ずは今日のステージファッションのお話からスタートです。
オーバーオールというラフないで立ち。
デビュー当時の雰囲気を演出ということだそうです。
このいで立ちにもオチが付けました。
下北の古着屋で何と500円台で購入ということで大はしゃぎ。
そしてステージ後方の大スクリーンにプロジェクターを使って今日の演目となるシングル盤達のジャケット写真を順番に映しながら歌うという心憎い演出。
プロジェクターを思わず「スライド」と言ってしまい、会場から笑いを誘っていました。
「今日はシングル曲だけを歌うシングルライブ。
過去だけを振り返ります。
前は一切見ません。
そんな一日があっても良いのではないでしょうか。」
という、印象的な開幕の辞で始まりました。
歌を唄ったあとには、各シングルの作詞、作曲、編曲について、一曲ずつ丁寧な解説を語りながらの丁寧な進行でした。
そして、各曲にまつわる聖子さんの思いや当時のエピソード、裏話など、盛りだくさんのトーク。。
沢田聖子さんはシンガーソングライターという印象があったのですが、
15枚のシングル中、彼女の手によるものは3曲だけというのが意外でした。
B面の曲には彼女の作品が結構収録されているのですが、A面というのはなかなかなかったようです。
以下、11日のライブで記憶に残っているお話等を書いてみます。
何らかの記録を残しながらライブに参加していたわけではないので、記憶違い、聞き違い多数と思いますが、まあ個人的な備忘録の意味合いです。
先ずはデビュー曲の「キャンパススケッチ」から。
デビューまでのいきさつをタップリ話してくれました。
赤ちゃんモデルでパンシロンのCMに出演、ソバ屋のケンちゃんへの「ふじこちゃん役」での出演。
そしてイルカの妹オーディションへの参加、かんべさんに見いだされてデビューという流れを、楽しいエピソードを交えてタップリ。
ソバ屋のケンちゃんでは観客いじりもたっぷり。
特に面白かったのは、イルカ妹オーディションのお話。
当時、フォーク界も今後の売り出しは、太田裕美路線で、ルックス重視ということで書類選考されたのだそうです。
そして見事に選ばれたのが聖子さん、かと思ったら、隣に写っていた女の子が選ばれたのだそうです。
ところが、その子が実際に歌う日に別の仕事が入っていて行けず、変わりに聖子さんがいかされたのだそうです。
写真で指名した子とは別の子が来たけど、とりあえず歌わせてみようとなったそうです。
上手く歌えなかったけれど、イルカ事務所のカンベさんは気に入ったようで、デビューを約束してくれたというお話でした。
スクリーンにシングルジャケットが映しだされてから10分以上はトークだったと思います。
達者なトークです。
そしていよいよ歌。
生で聴く「キャンパススケッチ」、見事でした。
CDで聴いていた印象と大きく変わるのかと思っていたら、実に変わらなかった。
勿論楽器編成の違いやアレンジ違いはあるものの、聖子さんの歌声の変わらなさが見事。
ハスキーさと透明さが絶妙に混じり合った綺麗な声が伸びる伸びる。
アコースティックギターを掻き鳴らしながらの出だしは絶好調。
高域のメロディーラインも詰まるような感じは一切なく、上手いなあ、変わらないなあと感動しっぱなしでした。
2曲目は「シオン」
歌う前に、「キャンパススケッチ」での自分の長いトークに触れ、「今日はこれで最後の曲になります。ありがとうございました」とオチを付けてからの歌いだしでした。
ハンドマイクでボーカルに徹しました。
しっとりと優しく歌い上げてくれました。
ここで(だったかな?もうちょっとあとだったかも知れませんが)、イルカさんと聖子さんの作曲の違いなども話してくれました。
聖子さんは、歌謡曲を聴いて育ったそうです。
なので、自分の作るメロディーは、最初低調に始まり、Bメロで少し雰囲気を変え、サビで盛り上げるという分かりやすい曲だと言います。
対してイルカさんは洋楽を聴いていたそうで、サビでもあまり盛り上がる感じはないのが特徴ということでした。
3曲目の「坂道の少女」
当時はこの歌の歌詞の意味が分からず歌っていたそうです。
ジャケットで着ていたセーラー服は学校の制服ではなく、本当の水兵さんのセーラー服だったそうです。
4曲目「星空のメッセージ」
5曲目「春」
6曲目「雨の日のサンシャイン」
ここで聖子さんの学生時代の恋愛トーク。
通学するバスの中に気になる男子学生がいて、満員ギュウギュウ詰めの車内では話せる機会もなく、話すきっかけを作りたいと考えていたそうです。
麿顔のサッパリ系男子だったそうです。
先に乗り込んでいる聖子ちゃんは車内奥に押しやられ、あとから乗る男子学生とは決して近くになれない。
近くになれば、バスの停車時のブレーキに乗じて体をぶつけで「ごめんなさい、お名前は?」と話しかけるシナリオだったそうです。
そして何とかようやく話すきっかけが作れた時かけた言葉は「お住まいは?」だったそうです。
名前ではなく、住んでいる場所を聞き出したというのがミソ。名前は探り当てていたようです。
その後が、怖いエピソード。
友達と二人で、彼の住んでいる町の「XXさん(彼の名字)」当てにかたっぱしから電話をして捜索活動を行ったということです。
そしてようやく彼の自宅の電話に辿りついた時に、「やったあ~」と友人と喜びあって、それで終わったとのこと。
探し当てた達成感で満足してしまったというオチでした。
そして7曲目の「卒業」。
ミュージシャン人生最大のヒットで、オリコン50位まで行ったそうです。
イントロの半音ずつ音階が変わるところを聴いて、難しそうでやだなあと思った、又、思わずコサックダンスを踊りたくなるようなメロディーが続きます。
と冗談混じりのトークも。
この頃は聖子さん自身の短大の卒業の時期と重なっていたそうで、でも、聖子さんは単位が足りなく、当時の教授から色々厳しい指導を受けていたそうです。
もう留年かという思いを持ちながら歌っていたと、裏話を披露。
8曲目「あなたへのバースデイカード」
「卒業」のヒットから、この作品も同じ作曲者(加藤和彦)にお願いしたそうです。
タンバリンを軽快に叩きながらノリノリで歌います。
タンバリンのリズムは裏拍子。
会場からも、タンバリンに合わせて裏拍子での手拍子。
会場全体がノリノリになっていました。
しかし、だんだん手拍子がバラついてきて、歌う聖子さんも思わず笑いをこぼす。
そして「自由に叩いて」と会場に応援。
バラバラになる裏拍子の調子っぱずれになる会場の手拍子に惑わされることなく、きっちりとノリノリで歌い切ってくれました。
9曲目「ドールハウス」
10曲目「季節」
このシングルから日本フォノグラムに移籍となり、サウンドも大きく変化していったとのこと。
色々大人の事情があっての移籍だったそうです。
11曲目「都会人」
ジャケットはどこかのバーのカウンターを思わる大人の雰囲気に感じたのですが、実はこれはレコーディングスタジオで、コンソールブースの中にいるのを撮影したとのことでした。
聖子さん本人はこのジャケットの写りがとても気に入らなったようです。
光が鼻にあたっていて「まるでバカボンの鼻」と言っていました。
言われてみれば確かに、バカボン鼻。
このしっとりとした大人なムードのジャケットに見事なオチの解説でした。
12曲目は聴き覚えのない曲で、何だろうと思ったら「都会人」のB面「思いちがい」でした。
この後、今回のシングルライブ開演のきっかけになったMEG-CDの話題。
サークルKサンクス企画のキャンペーンは大好評で、3月のキャンペーンのCD売り上げは5千枚だったそうです。
そして今回のシングル盤。
売り上げ1位は12インチシングルで収録3曲中2曲が未CD化の「ナチュラル」。
「そして2位はなんでしょう?」という問いかけを会場に振りました。
私は「ナチュラル」と同様、B面の曲が未CD化の「風色のチャンス」と思っていて、実際に私が購入したのもこの2枚でした。
しかし、予想に反し、聖子さんから「今まで歌った中の曲ですよ」というヒントが。
あれ?「風色のチャンス」はまだ歌っていないから違うんだ。どの曲だろう?
と意外に思っているところで正解を発表。
やはり「風色のチャンス」なのでした。
そしてすかさずギター奏者の林さんが「まだ歌ってないよ」という厳しい突っ込みを入れてきて会場が大爆笑。
聖子さんは盛んに「海馬が、海馬が」と言って笑っていました。
13曲目「あなたからフェードアウト」
これはミニアルバム「アンジェーヌ」からのシングルなのですが、聖子さん本人は覚えていなかったとのこと。
14曲目「風色のチャンス」
15曲目「ノンストップエレベーター」(風色のチャンスのB面)
16曲目「ポニーテール」(「ナチュラル」のB面)
17曲目「ナチュラル」
この頃、事務所を止めたいとずっと悩んでいたそうです。
悩みを事務所に打ち明けると「じゃあ止めるか」ととてもあっさりとした反応で聖子さんはがっかりだったそうです。
アイブアルバム「イノベーション」の時にはイルカ事務所を止めることが決まっていたそうですが、ライブでもそのことには触れていなかったそうです。
今でも「イノベーション」は聴くのがつらいので聴いていないとのことでした。
イルカさんが花束を持って駆けつけてくれたそうで、その後は涙で歌えなかったそうです。
18曲目「冷たい言葉で傷つけて」
これが最後の曲になりました。
歌う前に「今日はこれが本当の最後の曲で、アンコールは用意していません。」
と断りを入れて思い入れを強く込め、ラストに相応しい歌い上げでした。
歌い終わると「みなさんくれぐれもお体には気を付けて下さい」と会場の年齢層を配慮したトークで会場を和ませて閉幕となりました。
時計を見ると19:30。
2時間半の充実のライブでした。

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コメント

やすっださん、こんにちは。
ブログ、ご覧頂きありがとうございます。
この「シングル・ライブ」は、沢田聖子さんのブログの記事の中で告知されていてたまたま知って、「行かねば」と思いました。
クラウン~フォノグラム時代のシングルは特に何度も聴いていたので、楽しみもひとしおでした。
全て、ギターとキーボードの2人をバックに歌うシンプルな構成で、聖子さんの歌声が際立つ構成でした。
聖子さんは、ライブの中のトークで、デビュー当時のプロデューサーからは「君、歌が下手だねえ~!!」と言われたエピソードも語られていました。
いまや「どこが?」という感じで、下手さ加減など微塵も感じさせない、安定した音程と伸びやかで声量豊かな歌声で、本当に気持ち良かったです。
「ドールハウス」はあまりエピソードが語られなかったような気がします(記憶がもはや彼方に)。
歌は、とにかくどの曲にも、ベテランにありがちな老成感はなく、当時のままの歌声だなあという印象でした。
唄い方も基本的に変えていないと思いました。
シンッグル盤で「ひたすら過去を振り返る」というコンセプトにきっちり沿った素晴らしいライブでしたよ。

投稿: CDバカ | 2016年9月20日 (火) 08時12分

こんな最高なライブがあったとは...orz
とてもよかったことと思います。

ところでドールハウスはいかがだったのでしょうか?

一度ライブで聴いてみたいと思いつつ、今回いけなかったのが残念です。

投稿: やすっだ | 2016年9月20日 (火) 00時07分

段野様
コメントありがとうございます。
沢田聖子さんのライブ、行って本当に良かったと思いました。
何せ、初めての有料ライブですから、これまで色々見て来た無料イベントのライブとはどう違うのか、ということも興味津々でした。
一番の違いは時間ですね。
これまでは30分程度でしたから。
今回は2時間半ということで、満足感がさすがに違いました。
でも正直、CDで聴いている音の方が本物度が高いと思ってしまいました。
ライブとはいえ、マイクとスピーカー、そして録音されたサウンドも使っていたので、自然の響きとは違い、より加工音が強調されて聴こえたと思います。

大熊さんのサイトの記事に書いて頂いた件ですが、あれは全く違います。
私は何ら発見も提供もしていません。
大熊さんがこの日記の一つ前のオーディオ関係の日記を見て、多分「音質」という言葉に触発されて、あの記事になったのだと思います。

私は昨年から、「3年感は物欲封印」という誓いを立てていたのですが、一つ前の日記の通り、今年早くも2年目で崩れました。
再度立て直しをせねばと決意を新たにしている次第です。

投稿: CDバカ | 2016年8月14日 (日) 20時52分

「沢田聖子」さんのライブに参加されたんですね。意外に思われましたが、お好きなら、「シングルライブ」も、よかったんじゃないでしょうか。(私でも、「沢田聖子」は、知っています)かくいう私も、昨年、東京でしか開催されないライブに「宿泊」で参加したのですが(荒井由実です)。まあ、好きなものに、よってたかるのも、ファンならではの心があると(ファンとして)思います。
ところで、掲示板によりますと、「火星の落日」を寄せて頂いたのは、CDバカさまとのこと。よくぞ、見つけられましたね。お蔭様で、聞くことができました。有り難く思います。よって、貴重な音源が、確保されました。本当に、色々なことに、関心をお持ちなので、すごく有り難く思います。本年は、年初から、幸いなことがお有りでした。このまま、物欲に支障がありませんこと、お祈りいたします。

投稿: 段野のり子 | 2016年8月14日 (日) 19時56分

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