80'sUSインディー

2012年12月 2日 (日)

CD聴盤日記(12/1,2):80年代USインディーズ系バンドとルーツ系。The Silos、Shurman、Dan Stuart(Green On Red)、Paul KellyPatterson Hood。

The Silos "Florizona"
Silos 好度:5
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:
Walter Salas Humara 率いる80年代USインディーズの代表バンドの一つ、The Silos の2012年作。
もう何枚目になるのか。14,5枚は確実に出しており、Walter Salas Humara はソロでもアルバムも2,3枚を出している。
この最新作でも、変に穏やかになるようなこともなく、出だしから思いっきり体を熱くしてくれるような骨太なドライブ感タップリのルーツ・ロックをビシっと決めてくれる。
アコースティクでフォーキーなスロー・ナンバーですら、骨太感を維持。
揺るぎない安定感で聴かせる、これぞアメリカン・ルーツ・ロック。

Shurman "Inspiration"
Shurman 好度:5
ジャンル:オルタナ・カントリー~ルーツ・ロック
感想:
多分3作目になる。ドイツは Blue Rose からで2枚組み。
前作では、Georgia Satellites バリの重量感のある南部ロックをミックスしたようなパワフルなルーツ・ロックであったが、この新作では、Son Volt スタイルのオルタナ・カントリーである。
ネバリ感のあるボーカルスタイルまでよく似ている。
ボーナスディスクも侮れない内容で、11曲入り。
よくぞこれをボーナスディスクと呼んだと褒めてあげたい。
収録音源も、よく見られるような低音質の音源とは異なり、独立したフルアルバムとして十分に楽しめる演奏内容であった。

Dan Stuart "The Deliverance of Marlowe Billings"
Dan_stuart 好度:4
ジャンル:オルタナ・ルーツ・ロック
感想:
80年代のUSインディーズを代表するペイズリー・アンダーグラウンドバンド Green On Red の Danの最新ソロ作。
もう何年振りになるか。
同郷の Al Perry とのコラボ作等も含めて多分 枚目になる。
同じバンド仲間の Chuck Propht のソロ作も今年初めに出ていたし、Chris Cacavas のソロも09年に出ていた。
Dan もそろそろ出さないかなあと思って検索をかけたら、今年リリースしていた。
これで残りは Jack Waterson と思っていたら、何と、この Dan のソロ作のプロデューサーに彼の名前がクレジット。
期待通りの Green On Red サウンドを聴かせてくれた。
なんとも言えない独特のささくれだったサウンド、それでいて味わい深いダミ声のボーカル。
このジャケットのような乾ききった砂漠のような情景が思い浮かぶ。
でも、なぜか、和めてしまうのだから不思議である。

Paul Kelly "Spring and Fall"
Paul_kelly 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:
オージー・ルーツ・ロッカーの最新作。
彼も又80年代から活動するインディーズ系アーティスト。
R.E.M.の活躍でインディーズ系ギター・バンドに脚光があてられた80年代には、Paul Kelly も日本で紹介され、日本盤も2枚まで出たほど。
90年代初期のバンド Messangers 時代には、Scott Lit や Steve Berlin といったアメリカン・ロッカー達との交流も盛んなルーツ・ロッカーである。
彼も又息の長い活動を続けていて、今回のアルバムで18枚か19枚目になるはず。
この最新作では、なんとも優しいメロディーのフォーク・ロック。
まるで、坂田おさむお兄さんの奏でる新作童謡すら思わせる。
このアダルトムードのジャケットとは真逆の穏やかで優しさ一杯の音楽世界である。


Patterson Hood "Heat Lightning Rumbles in the Distance"
Patterson_hood 好度:3
ジャンル:オルタナ・ルーツ・ロック
感想:
Drive By Truckers メンバーのソロ3作目。前作ではアコースティックな地味フォーク路線であったが、この新作はバンド編成。しかし、残念ながら、前作の地味路線にバンド編成のリズム隊を付加したような演奏で、決してロッキンな演奏とは言えない。
地味なのである。

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2012年2月12日 (日)

CD購入&聴盤日記:こんなものが出ていたなんて!!

およそ一年振りのCD購入&聴盤日記です。
Bob Seger "Brand New Morning"
Bob_seger_brand_new_mornin 好度:4
ジャンル:アメリカン・ロック
感想:
Bob Seger オリジナルアルバムの中で最後の未CD化4thアルバム(71年)が遂にCD化された。と言っても、これは3年前の09年にリリースされていたようであるが、全く知らず、たまたま最近思い出したかのようにこのアルバムを検索してみたら、CDでヒットし、慌てて購入したもの。
このCDの前に、やはり未CD化だったアルバム"Noah"をCDで購入出来たのが09年だったので、実は同じ時期にCD化されていたことになる。
でも、09年に"Noah"を購入した時に、当然の如く、この"Brand New Morning"を検索したのであるが、その時には全くこのCDはヒットしなかったので、最後の未CD化アルバムという記憶だけが残っていた。
念願叶ってようやくBob Seger のオリジナルアルバムが全てCDで揃ったことになる。
先ずこれが嬉しい。
そして、アルバムの内容であるが、Bobのボーカルスタイルはイメージ通り。しわがれていて、切々と、でも熱く歌う。
バックは、アコギかピアノという極めてシンプルなフォーク・シンガースタイル。
でもその熱い歌には、ロックの熱気がムンムンと漂っているのである。

Roger Mcguinn -Ccd-
Roger_mcguinn_ccd_2  好度:4
ジャンル:フォーク
感想:08年のFolk Den Project 以降、スタジオ録音アルバムは出ていないと思っていたら、昨年11年に、スタジオ録音の新作をリリースしていた。全く気付いておらず、昨日たまたま都内のCDショップでこれを偶然にも発見。驚いて迷わず購入したもの。
Folk Den はシンプルなアコギでの弾き語りスタイルでのフォーク集であったが、このアルバムも、シンプルな弾き語りスタイルの船乗り歌集。
なかなか味わいがある。
弾き語りとは言え、ギター一本ではないのと、Roger Mcguinn本人の多重録音によるコーラスワークで、なかなか骨太である。
船乗り歌というのが、ユーロ・トラッド系のメロディーラインであり、これが骨太さを感じさせる一因のようである。
楽曲的には、Men They Couldn't Hang や Oyster Band がよりぴったりくる感じであるが、Roger の力をみなぎらせない、せつせつとした歌い方も又独特の味わいがある。
是非、バックをパワフルなロックバンド編成で、それもトラッド・ロックスタイルで固めたバージョンnで聴いてみたい。

John & Mary & The Valkyries "Peace Bridge"
John_mary_the_valkyries 好度:4
ジャンル:フォーク・ロック
感想:John & Maryは 10,000 Maniacs メンバーだったJohn Lambert と Mary Ramsey の二人が組んだフォーク・ユニット。
91年と93年に1枚ずつアルバムをリリース、その後10年振りに03年にアルバムをリリース。そしてこれ以降全く音沙汰がなかったので、とっくに活動を休止していたものと思ったいたら、なんと07年にアルバムをリリースしていたのを発見。
それがこのアルバムである。
でも、最初にこのアルバムの存在を知ったのは、MP3ダウンロードコンテンツ。
CD媒体での発売はなかったのかと色々調べてみたら、07年にリリースしていたことを発見。
こうなると、どうしてもCD媒体でのアルバムを入手したいと思うのが、名前通りの私CDバカである。
しかし色々ネットで検索するも、CD媒体での販売サイトの発見は出来ず諦めかけた時、アマゾンUKのユーズドショップで出品しているのを発見。
オーダーしてから数週間後に、ブラジルからの国際便が届き、何も注文した覚えがないなあと思いながらも封を開けたらこのCDが入っていた。
ブラジルのショップがアマゾンUKに出品していたのである。
さて、アルバム自体であるが、今回のどこかインドを思わせるジャkットから、演奏スタイルに何か変化があったかと思ったが、結果が全くの変化無し。
爽やかでクラシカルな演奏のフォーク・ロックそのもの。トレードマークのヴィオラも健在。
クラシカルなムードも健在である。
Mary の綺麗な透き通る優しい声もそのままで、この厳しい寒い季節に、部屋の中だけは春の穏やかな日差しを感じるような温かさに包まれてしまった。

Primitons "Don't Go Away: Collected Works"
Primitons 好度:4
ジャンル:ギター・ポップ
感想:80年代USインディーズの重要バンドの一つ、Primitons が四半世紀を経てようやくCD化された。
しかも、フル音源集となっている。(一枚のEP、一枚のシングル、そして一枚のフルアルバムが収録されている)。
85年にMitch Easter のプロデュースのEPでデビューしていたバンドで、勿論、アナログ盤で持っていたもの。
もはやCD化ならずと諦めていただけに、今回のCD化は本当に嬉しいプレゼント。
更にこのCDでは、11曲のボーナストラックのダウンロード特典がついていて、こういうダウンロードなら嬉しい。
演奏は Mitch Easter が手がけた80年代のバンドであるだけに、R.E.M. や Connels、Guadalcanal Diary、Reivers と言ったギター・ポップバンド達に比肩するギター・ポップを聴かせる。
当然ながら80年代USインディーズそのものである。

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2011年3月 3日 (木)

CD聴盤日記(3/3):昨日に続き、ライブ盤2枚です。80年代USインディーズバンドバンド物です。Smithereens、10,000 Maniacs。

Smithereens "Extended Versions"
Smithereens 好度:4
ジャンル:ギター・ポップ
感想:これは96年のライブを収めたもののようで、このCD以外でのリリースはない、オリジナル盤であった。
Smithereens 自身のホームページにある販売ページでも取り扱っており、完全正規盤であった。
全10曲、Smithereens の魅力を十分に味わえるライブ演奏である。 

10,000 Maniacs "Extended Versions"
10000_maniacs 好度:4
ジャンル:ギター・ポップ~フォーク・ロック
感想:80年代のUSインディーズの代表バンドの一つ。その06年のライブ音源である。
看板娘の Natalie Merchantは既に脱退し、後釜看板娘の Mary Ramsey がリードボーカルである。
John & Mary ではそよ風のような優しいボーカルを聴かせていたが、このライブではMaria McKee を彷彿とさせるようなパワフルな
歌いっぷりに変貌している。
しかし、特徴であるビオラのクラシカルで爽やかな音色は健在。
アコースティック感が一杯ながら、バンドとしてのパワフル感も一杯な演奏が堪能出来る。
既発ライブ盤からの編集盤かどうかは不明であるが、私自身は持っていないことは確かなので、このライブ盤はOK!!

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2010年12月20日 (月)

CD聴盤日記(12/20):ルーツ系3枚。Ben Vaughn 、No Justice。

Various Artists "Psycho Beach Party (2000 Film)"(Ben Vaughn)
Ben_vaughn 好度:2
ジャンル:サーフ・インスト
感想:Ben Vaughn 作曲で、プロデュースが ben Vaughn という映画サントラもの。
演奏やには Los Straight Jackets 等がいる通り、インストもの。
まあ、Ben Vaughn ファンとしてはマストであるが、彼のクレジットが無ければ正直どうでも良いアルバムである。

 

 
 
Alan Vega,Alex Chilton,Ben Vaughn -Cubist Blues + Bonus
Ben_vaughn_cubist_blues 好度:2
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:Ben vaughn 関連作ということで購入したものであるが、実はアルバム自体はもう10年前に出ていたときに、ちょっと普通と雰囲気の違う感じで買うのを敬遠していたもの。
今回は10周年デラックス盤ということでCD2枚組みになり、さらにリマスタ盤ということで、購入した。
しかし、やはり10年前の予感は当たっていたことを確認。
プログレ・ブルースとでも言おうか、妙に長い演奏で、演奏自体に起伏がなく、同じフレーズが延々と続くという代物。
やはり苦手であることを再認識。

No Justice "2nd Avenue"
No_justice 好度:4
ジャンル:オルタナ・カントリー
感想:Son Volt タイプのザラツキ感を持った演奏を聴かせるオルタナ・カントリー。
ストレートな楽曲とパワフルでアーシーな演奏が好感。
全体に漂う田舎臭さがいかにもアメリカンなムード。
そしてボーカルがちょっと鼻にかかった軽いカントリー調であるところが良い。
まだ2,3枚未購入アルバムがあるようなので、購入必須である。

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2010年12月16日 (木)

CD聴盤日記(12/16):ルーツ系3枚です。Steve Wynn、Tandy Hard、Alejandro Escovedo。

Steve Wynn "Northern Aggression"
Steve_wynn 好度:4
ジャンル:オルタナ・ギター・ロック~オルタナ・ルーツ・ロック
感想:80年代は Dream Syndicate で活動、90年代以降はソロでキャリアを築いてきた Steve の最新ソロ作。
Dream Syndicate 以降はルーツ・ロック路線を歩んできたが、この新作では、久々に Dram Syndicate を思わせるオルタナ・ギター・ロックを聴かせる。
サイケ感とネジレ感が前面に出ながらも、ルーツ・ロックを主軸に置いた演奏である。
しかし、80年代のUSインディー好きには堪らない雰囲気の演奏。
ペイズリー・アンダーグランドシーンと言われた、Dram Syndicate や Rain Parade、初期の True West、そして初期の Russ Tolman と言ったバンド達ののあの頃の音が味わえる。

Tandy Hard "Tandy Hard"
Tandy_hard 好度:4
ジャンル:オルタナ・ルーツ・ロック
感想:"Tandy"というオルタナ・カントリーバンドの新譜と思い購入したら、Tandy hard"とうバンド名で全く無関係なバンドだった。又やっちまったというショックを抑えて、一応プレーヤーにセット。
出てきた音は綺麗なギター・サウンド。特にオルタナ丸出しという歪み等は無く、やがて気持ちの良いリズムを刻むドラムとベースが加わり、何とも気持ちの良いフォーク・ロックを展開。
ボーカルは Jonathan Richman を思わせる優しくもどこかとぼけたホンワカムードな歌で、フォーキーな演奏にピッタリ。
以降も、バイオリンなどがフィーチャーされ、フォーキーなルーツ・ロックを聴かせてくれた。
ミドルテンポの横ノリの演奏が多く、爽やかなフォーク・ロックとして魅力十分。
そして時折入る、スピード感溢れるロッキン・チューンも格好良い。
思わぬ拾い物のアルバムであった。

Alejandro Escovedo "Room of Songs"
Alejandro_escovedo 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
感想:テキサスが誇るインディーズ系ルーツ・ロッカーの05年発売のライブ盤2枚組み。
ここ数作では、True Believers や Rank & File バリの豪快なロックンロールを聴かせているが、この05年のライブ盤では真逆の演奏を聴かせる。
アコギ、ヴァイオリン、チェロ2本というクラシカルな弦楽編成。
演奏は弦楽器をバックにアコギを弾きながら歌うというフォーク・スタイル。決してクラシック音楽ではなく、ロックである。
格好良い。

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2010年11月15日 (月)

CD聴盤日記(11/15):今日はルーツ系2枚です。Rebecca Rippy、Walk The West。

Rebecca Rippy "Telling Stories"
Rebecca_rippy 好度:3
ジャンル:ルーツ・ロック
 

 

 

 

 

 
感想;何と、Jamie Hoover プロデュース物。しかし、これがパワー・ポップでは
   なく、フォーク・ロックをベースとしたルーツ・ロックである。
   Dar Williams などと共通点を感じさせるような正統派で且つ、ロッキン派。
   しかし、エレクトリックではなく、アコースティック系なので、少し退屈感
   は残る。
   又、楽曲の魅力、メロディーの魅力も今一。
   Jamie Hoover プロデュースじゃなかったら買う必要性は感じないかも。

Walk The West "Walk The West"
Walk_the_west 好度:4
ジャンル:ルーツ・ロック
 

 

 

 

 

 
感想:80年代USインディーズバンドのアルバムの初CD化物。
   バンドの中心人物は90年代には Cactus Brothers というカントリー系
   のルーツ・ロックバンドを組んで二枚のアルバムを出した。
   このアルバムはLPで持っていたもので、印象として特にカントリーっぽ
   さを感じさせない演奏という印象であった。
   今回CDを聴き直して改めて感じた印象はやはり、カントリーっぽさは少
   なく、当初の印象に大きな違いは無かった。
   しかし、何曲かでは、カントリーを感じさせる演奏もあり、Replacements、
   True Believers のような、ギターバンドスタイルのロックンロールと、
   Rank And File のようなカントリーテイストを併せ持ったルーツ・ロック
   という風に感じた。
   改めて、やはり80年代USインディーズの優良バンドであることを再認
   識したCDであった。

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2010年9月17日 (金)

CD聴盤日記(9/17)その2:パワー・ポップ1枚です。Richard Barone新作。

Richard Barone "Glow"
Richard_barone 好度:3
ジャンル:パワー・ポップ~メジャー・ロック
 

 

 

 

 

感想:80年代の優良ギター・バンドの一つ、Bongos のリーダー Richard Barone
   の最新ソロ。これまでのソロでは Don Dixon らが関わり、メロディアスなギタ
   ー・ポップを聴かせてくれた。
   この新作では Tony Visconti という超の付くメジャーなプロデューサーを迎え
   て製作されている。
   どんな演奏とサウンドを聴かせてくれるか、期待と不安が半々だったが、結果は
   やはり、当たりとハズレの半々。
   楽曲自体は Richard の持ち味である60年代ポップな味わいが随所に感じられ
   良いメロディーが一杯。
   しかし、サウンドプロダクションがやはりダメだった。
   素朴さの希薄な電子音多用のメジャー系サウンド。
   これが味わいを壊している。
   やはり、人肌感のあるプロデュースで聴かせて欲しかった。残念。

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2010年9月10日 (金)

CD聴盤日記(9/10):Replacements リマスタ盤の聴盤完了。

The Replacements -Don't Tell a Soul-
2010_0815_082901replacements_dont_t 好度:5
ジャンル:ギター・ロック
 

 

 

 

 

感想:89年の7作目で、実は Paul Westerberg のソロアルバムとして作成された
   らしいが、バンドの新作としてリリースされたといういわく付きのアルバム。
   (もしかしたら、次のラストアルバムだったかも知れない)
   しかし、これが個人的には最も好きなアルバムで、全体を覆うアコースティ
   ック感と、楽曲自体の持つ攻撃性が見事に溶け合い独特な魅力を放つアルバ
   ムとして何度も繰り返し聴いていたたもの。
   改めて従来盤から聴いてみたが、前作までと違い、アコースティクさが全体
   を覆っているせいか、取り立てて古臭さ等を感じず、リマスタの必要性は無
   いではないかと思ったほど。
   そして今回のリマスタ盤に切り替え、出だしのアコースティックギターの音
   が出た瞬間に、「やっぱりリマスタは必要でした」と完全敗北を認めてしま
   った。ギターの響きの余韻が全く違う。脱帽である。
   ボーナストラックは7曲。
   これは残念ながらかなりラフな演奏に聴こえる。これまでのボーナストラッ
   クよりは、如何にもデモとかアウトテイクといった感じに聴こえる。
   今回は所詮オマケという感じであった。

The Replacements -All Shook Down-
2010_0815_082841replacements_all_sh 好度:4
ジャンル:ギター・ロック
 

 

 

 

 

感想:90年の8thアルバムにしてラストアルバム。
   以降メンバーはソロ活動や別プロジェクトを始動。
   前作の"Don't Tell A Soul"の世界に繋がる演奏を聴かせてくれた。
   プロデューサーには Scott Litt を向かえ、ゲストには Steve Berlin が参加
   するなど、アメリカン・ロック~ルーツ・ロック指向の演奏を聴かせている。
   どう聴いても音楽性が最も高く充実した演奏を聴かせているこの時期になぜ
   解散しなければならなかったのか、本当に残念。
   アコースティック感と、ロッキンなドライブ感が見事に融合し、メロディー、
   演奏とも本当に文句なしの捨て曲無しのアルバムである。
   ボーナストラックは怒涛の11曲。
   いかにもデモテイクなラフな音源もあるが、半分近くはそのまま正規音源と
   して発表し不思議ではないクオリティである。
   リマスタ効果は音像の明確化。この時代のCDはそれなりに技術もこなれて
   いるせいか、これまでのCDと違って、音調レベルでの大きな違いは感じら
   れず、音像焦点がよりコンパクトになり、明瞭感とリアル感のアップである。
   そういう意味ではオーディオ的には一つ次元の高いレベルでの効果と言える。

アルバム全8枚のリマスタ盤を聴いてきたが、リマスタリングの効果は絶大。
ボーナストラックも全体的に質が高く、CD既所有者も買い直す価値十分なCDであった。

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2010年9月 9日 (木)

CD聴盤日記(9/9):Replacements リマスタ盤の聴盤その2です。

The Replacements -Hootenanny-
2010_0815_082951replacements_hooten 好度:2
ジャンル:ハードコア・パンク
 

 

 

 

 

感想:1,2曲目は完全に1st、2ndと同じ路線のコアなパンク。とても音楽と
   して楽しめるものではない。
   しかし、3曲目でメロディーラインのしっかりとした楽曲が登場。
   ここでメロディアスなギター・ロックに転進か?とちょっと期待したが、
   やはり基本はコアなパンク。
   でも、ところどころで、「おっ」と思わせるメロディーが登場したり、
   パンクな歪みが皆無の綺麗なギターサウンドを聴かせる曲が登場したりと、
   一本調子なパンクからは確実に脱却を始めたように思えるアルバムである。
   ここでわずかながら聴かせてくれたメロディーラインの確かさが、次の
   4thアルバムで開花するのである。
   ボーナストラックは7曲。5曲は普通にパンクであるが、ラスト2曲は
   穏やかでアコースティックな楽曲で以降のバンドの路線を暗示しているか
   のよう。
   そしてリマスタ効果であるが、これは完璧に音像のクリア感。
   オリジナルCDに比べ、圧倒的に音像の輪郭が明確で、音像そのものも
   クリア。ベールを数枚剥いだような見通しの良さが味わえる。

The Replacements -Let It Be-
2010_0815_082520replacements_let_it 好度:4
ジャンル:ギター・ロック
 

 

 

 

 

感想:いやあー、久久に1tsから通して聴いたきたけど、この4thアルバムは改めて
   このバンドの記念碑的アルバムであることを実感した。
   これまではこの4thアルバム以降のアルバムの印象が Replacements であり、
   R.E.M. や Smithereens、Reivers といったギター・ポップの範疇で語るべき
   バンドという認識である。
   しかし、彼らの紹介文等を読むと必ず、ハードコア・パンクシーンから登場
   というフレーズが出てきて、確かに R.E.M. とかに比べれば、パンキッシュで
   あるのは事実という風に捉えていたが、そこまでパンクじゃないだろうと思
   っていた。
   しかし今回何年ぶりかで初期アルバムを聴いてみたが、なるほどこりゃコアな
   パンクだと完全に納得してしまった。
   この4thアルバム以降が私にとっての Replacements であるので、ようやく聴
   きなれた彼らに会うことが出来たという感じである。
   特に幕開けの曲のポップさは驚くばかり。マンドリン何かもフィーチャーされ
   アコースティク感も心地よい。
    しかし、2曲目以降ではこれまでのハードな路線も顔を出す。でも、ハード・
   コアという雰囲気ではない。骨太なギター・ロックという風貌である。
      メロディーの良さが開花し始めたアルバムである。
   ボーナストラックは6曲。
   アルバム本体と同じ雰囲気の画曲と演奏で、違和感無し。
   リマスタ効果は低域の充実感。より骨太感の増したサウンドが楽しめるように
   なった。

The Replacements -Tim-
2010_0815_082740replacements_tim 好度:4
ジャンル:ギター・ロック
 

 

 

 

 

感想:この5thアルバムからインディーの Twin/Tone を離れ、メジャーのSireに移籍。
   楽曲はよりポップさをまし、サウンドはソリッドなギター・ロックに。
   アコースティックな味わいの楽曲もj含め、彼らの魅力もいよいよ全開体制であ
   る。
   もはやコアなパンクとは誰も思わないアルバムである。
   どこかカントリー風味すら感じさせる演奏や、南国風味を感じさせる和み系の
   演奏もあり、幅を広げてきた。
   ボーナストラックは6曲。アルバム本体と同じ路線の楽曲である。
   リマスタ効果は高域の明瞭さ。音の明るさが増し、見通しが良くなった。
   勿論低域の充実も素晴らしい。
   抜けが良く、ボリュームをどこまでも上げてしまいたくなる。

The Replacements -Please To Meet Me-
2010_0815_082609the_replacements_le 好度:4
ジャンル:ギター・ロック
 

 

 

 

 

感想:遂に魅力全開!!
   プロデューサーに Jim Dickinson が起用され、ソリッドなギターサウンドを
   核にしたロックンロールアルバムに仕上がった。
   甘さもハードさも無い、研ぎ澄まされた鋼のような魅力を持つ演奏である。
   楽曲はR&Bの香りを漂わせ、骨太で男臭さプンプン。
   Dr. Feelgood や InMates が若返ったような演奏である。
   ボーナストラックは思いっきり11曲。
   アルバム本体と同じレベルの楽曲と演奏が並ぶ。単発販売できるはず。
   リマスタ効果は音抜け。従来盤では音がこもったように聴こえてしょうがない
   ほど。
   又音場の広がりも拡大。解放感が気持ちよいサウンドになった。
   自然とボリュームの位置が上がってしまう。

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2010年9月 8日 (水)

CD聴盤日記(9/7):リマスタ買い直し聴盤シリーズの今日は The Replacementsで1st、2ndの2枚です。

Replacements のリマスタ盤は、90年の8thアルバムまでが、08年にまとめて再発された。
大量のボーナストラックが付いていることも大きなも魅力。
Replacements "Sorry Ma Forgot to Take Out the Trash (Reis) (Dlx)"
Replacements_sorry_ma 好度:2
ジャンル:ハードコア・パンク
 

 

 

 

 

感想:今では考えられない Replacements のデビュー盤はハードコア・パンク。
   R.E.M.の Peter Buck が客演した4thアルバム以降、ハード・コア
   路線から、ソリッドなギター・サウンドを核にしたギター・バンドに転身。
   Jim Dickinson プロデュース物以降はルーツ色すら身にまとい、とてもパ
   ンクバンドから出発したとは思えない演奏を聴かせている。
   しかし、今回のリマシタ&大量ボーナストラック付シリーズが出たおかげ
   で、一通りの買い直しをし、改めて発表順に聴き直してみた。     
   この1stは本当にコアなパンクバンドで、スラッシュ系の演奏すら登場す
   る、なかなか聴くのがつらい内容であった。
   さて、ボーナストラックであるが、デモ音源と、アウトテイクがメインで
   13曲も収録されていて、アルバム本体との曲のダブリは2曲だけ。
   曲数的にもアルバム1枚分である。
   しかも、このデモ音源のサウンドが生々しくて、格好良いのである。
   正規録音の音源よりも、ライブ感があり、演奏に勢いが感じられる。
   まあ、演奏と楽曲は所詮コア系のパンクなので、やはり聴くのがつらいの
   は変わらず。
   しかし、最後の曲に、アコースティックなカントリー物を収録。
   粋な計らいである。
   Replacements ファンならやはり買うべきシリーズである。 

The Replacements -Stink-
2010_0815_083040replacements_stink 好度:2
ジャンル:ハードコア・パンク
 

 

 

 

 

感想:これは82年リリースの2nd。オリジナル盤では8曲いりのミニアルバムで
   あるが、このリマスタ&ボーナストラック盤では4曲追加されている。
   この2ndもまだまだコアなパンク路線は一緒。しかし、ブルージーなハーモ
   ニカも登場し、わずかではあるが、ルーツへの足がかりが見えた。
   そして、ボーナストラックの最後の曲で、今度はアコースティックなフォー
   キーソングを披露。Paul Westerberg のソロに通じるような曲である。
   リマスタ効果は音像の明確化。クリア度の明らかなアップである。

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