オーディオ

2016年8月14日 (日)

TAD-D600が故障~修理~そしておみやげが...

ほぼ一か月前のことでした。
CD/SACDプレーヤー TAD-D600が故障してしまいました。
プレーヤーの操作ボタン一切が効かなくなってしまったのです。
電源スイッチのオン・オフから効きません。
でも、時々思い出したかのように効きます。
最初はリモコンの電池切れだと思いました。
購入したのは2010年ですから、まる6年経ちます。
これまでリモコンの乾電池の交換をした記憶がありません。
そこで電池交換をして操作をしましたがそれでもスイッチ類は反応しません。
本体のスイッチを直接操作しても全くダメでした。
本体外付けの電源ボックスの電源オン・オフ操作によって、プレーヤーの操作も一時可能になったりしましたが、しばらくすると操作不能になります。
完全に故障でした。
気持ちが大きく沈んでしまいした。
修理代はどれくらい? 
26キロもあるプレヤーの2階の部屋からの搬出と箱詰めはどうしよう? 
運送業者はどこに手配すれば?最近は宅配は扱ってくれないようだし...
色々頭に浮かび憂鬱でした。
購入後6年経過しているので、勿論保証期限切れです。
修理に出すにも、最近は宅配ではオーディオ機器は取り扱わないと公言されています。
先ずどこに修理の依頼をすべきか考えました。
TAD社に直接依頼するか、購入店に相談するかです。
購入店とは言え、TAD-D600購入以降は、その一年後にTAD-C600を購入したきりなので、丸5年全くコミュニケーションを取っていませんでした。
果たして相談に応じてくれるかどうか。
とは言え、先ずは購入店に相談しようと思い、メールで故障の旨と、修理に出すための手続きを素直に相談させて頂きました。
6月20日の19:00頃でした。
そしたら、直ぐに自宅の電話が鳴ったのです。
購入店の方が直ぐに応対してくれたのです。
これだけでも嬉しかったのに、電話で改めて症状をお話しすると、メーカーに先ずは聞いてみますということで一旦電話を切り、その後直ぐにメーカーからの故障復旧案を教えて頂いたのです。
結果としては、その復旧案でも症状は変わらずでしたので、本格故障ということで修理に出すことになりました。
そして、修理品の引き取りはその購入店が直に行ってくれる、とてもありがたいお話でした。
7月3日に自宅まで引き取りに来て頂き、故障品を2階から降ろして箱詰めまでして頂き、持ち帰って頂いたのです。
本当にありがたかったです。
週明けにはTAD社に故障品を専用便で届けて頂き、数日後には修理代金の見積もりも頂きました。
修理代金は予想より安く済みました。
そして7月23日、修理が済んでTAD-D600が無事に帰還しました。
お店の方が直接届けてくれたのです。
この時に、TAD社の方も同伴され、TAD-D600の電源ボックスと本体の2筐体を2人で2階でま運んで頂き、設置までして頂きました。
私はただお二方の作業を見守るだけというとても楽な役割で済んでしまいました。
何と、修理品を納入頂いただけで、新規購入は無いにも関わらず、最後にはTAD社の刻印が入った記念品まで頂いてしまいました。
まるで新規購入のようなご対応に感動です。
しかし。
この時とんでもない「罠」が仕掛けられてしまったのです。
TAD-D600専用のグレードアップ用DCケーブルTAD-LN0208(電源ボックスから本体に電源を供給する2本(クロック用とそれ以外用)の特殊構造の電源ケーブルです)を試聴用の貸し出しとして置いて行かれたのです。
「2週間後ぐらいに、着払いで返品頂ければ良いですっよ」とのことでした。
「修理品だけを納めて帰るのも芸がない、何かイベント的なことも提供したい」というお二方のお気持とのことでした。
しかしこれが本当に親切心だったのか、罠を仕掛ける企みだったのか、今になって思うと明らかに後者ではなかったのかと思っている次第です。
貸出しを受けたDCケーブル(2本)は標準価格(税抜き)で6桁も行く高額品です。
オリジナル付属品に比べて一回りも二回りも太く、重さもズシっとくるケーブルです。
このケーブルは発売時にオーディオ関係のニュースとしてあちこちのサイトや雑誌にも紹介されていましたし、TAD社からも紹介資料が送られてきたりもしました。
しかし、高価格なだけに全く買いたいとは思いませんでした。
ただ、実は、TAD-D600を購入した時に、付属のDCケーブルが電源ケーブルにしては細い感じがして、ちょっと気にはなったのです。
現在私が使用しているケーブル類を製作したメーカーの方に、このDCケーブルの特注は出来ないかと相談を持ち掛けたことはありました。
その時には、9ピンの特殊構造ケーブルなので難しいという返事でした。
そんなわけで、DCケーブルに興味はあったのですが、購入意欲までは湧いてきませんでした。
そのDCケーブルのTAD純正のグレードアップ製品を貸出用に持ち込んで頂いた訳ですから、これは聴かない訳にはいきません。
果たしてどれだけの音の差となって現れるのか、興味津々でした。
価格からしたら、普通に高級オーディオ機器が何か買えます。
ちょっと足したら、オーディオテクニカのAT-ART1000も買えます。
なので、一応は試聴はするけれど、購入検討など全くする気にもならないまま返却することになるだろうと高を括っていました。
TAD-D600のDCケーブルはグレードアップ版が接続されていました。
故障中に聴けなかったCD達から聴き始めました。
直ぐにとても違和感と驚きに捉えられました。
TAD-D600が故障中には、マランツのSA-7S1で聴いていたのですが、そのS1の音に慣れていたせいかもしれませんが、どのCDを聴いても、とても音の鮮度が高く、そして力強いのです。
又、音像の焦点感も強く、反面、音場感がとても広いのです。
TAD-D600の音がもともとマランツと比較しても高いレベルであったことは間違いないのですが、自分が思っているレベルの差よりもより大きな差に感じられたのです。
「これは、たまたま新しいCDの悉くが録音が良いからなのか?」
と思ってもみたのですが、そんなことはあり得ません。
70年代のロカビリーや、00年代のパワー・ポップで、こんな音は聴いたことがありません。
それならばと、新規機器購入やセッティング変更時に必ず聴くことにしている定番のCDを取り出しました。
録音の良いCDも録音が普通のCDも両方含んでの私なりの音質チェック用CD達です。
いやあ、驚きました。
TAD-D600でも何度も聴いていて、聴こえ方を覚えているCD達が、初めて聴くCDであるかのように新たな聴こえ方だらけになってしまったのです。
こういう聴こえ方の新鮮さは、パワー・アンプをアキュフェーズP5000からA65に変えた時と同じような、
或いはCDプレーヤーをアキュフェーズDP-700からTAD-D600に変えた時と同じような新鮮さだったのです。
低域のマス感、密度感が増量。ベースが唸る唸る。
音場が広がる広がる。
音像が空洞の張り子ではなく、無垢のように中身がぎっしり詰まって像として迫ってくる。
波音はしぶきの粒子や波の数が増えている。
しかも、それまでは波の音だけしか聴こえなかったところに、かすかながら鳥の鳴き声まで聴こえ出したのです。
脅威でした。
とても大きな変化でした。
TAD-D600自体のグレードアップ手段は無いと思っていましたが、あったんですね。
とにかく、それからというもの、毎日聴く「音」に感動している状況なのです。
音像の密度感が強烈にアップし、実在感がすごい。
そして低域の力量。
パワー・アンプをレベルアップした時と同等の変化が明確に現れました。
スピーカーのセッティングし直し(壁距離の見直し)が必要かなとまで思いました。
そりゃ、6桁も出して何も変化が無いようじゃ困ります、とは思いますが、変えたのはDCケーブルだけです。
このケーブルを導入することで、パワー・アンプのグレードアップと同等の効果が得られることが分かってしまいました。
正直、オリジナルの付属DCケーブルに戻すことが怖くて出来なくなってしまいました。
戻すことで、それまで毎日味わっていた感動を味わえなくなることが怖くなってしまったのです。
次の日曜には返却しなければならない、その時のがっかり感を想像出来てしまったのです。
本当に困ったものです。
これが罠だったことに気づいた時には「時、既に遅し」です。
もう聴いてしまったのですから。
お二方の見事なまでの「イベント」の罠にはまってしまいました。
お二方は絶対に分かっていたと思います。
このDCケーブルは一度聴いたら絶対に手放せなくなることを。
まんまと罠にはまった私は、お二方の予想(期待)通り、もう戻れない状態になってしまいました。
聴き始める前の、あの「絶対に購入検討すらする気にならない」という自信は何だったのか。
これもう選択の余地はありません。
あとは、この高額のDCケーブルを買うことの正統な理由を自分に向けて付けるだけなのです。
TAD-D600がグレードアップされた、その差額だけでグレードアップ版を購入出来た、そう思うことにしたのです。
新品のDCケーブルは先週の日曜に届きました。
受け取りと同時に、貸出品を返却しましたので、もう一度も標準版には繋ぎ変えてはいません。
毎日、どのCDを聴いても、ずっと、初めてグレードアップ用DCケーブルを繋いで出た音を聴いた時と同じ感動を味わっています。
修理のご対応を含め、こういう付き合い方が出来るのはリアルショップならではなのかなと改めて思いました。
TAD-D600をご使用の方はご注意を。
安易な気持ちでTAD-D600のDCケーブルのグレードアップ版を試聴するのは止めておいた方が良いですよ。
ほぼ間違いなく、資金調達の算段が必要になりますので。

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2016年2月 7日 (日)

私的なオーディオ的ベストCDです。

南国さん、大変お待たせしました。
頂いた「音のいいCDトップ10」のリクエストにお応えしてみます。
SACDも含めて、自分の所有物の中から選択してみました。
本当に個人的な感想を前提にした選択ですので、全く異なる意見もあると思います。
その辺りは平にご容赦をお願いします。

私にとっての「オーディオ的に良い音」は次のような条件を満たす音です。
・音の前にベール感がない。
・音像はピントがビシッと定まり、ぼけた感じがない。
・音像の輪郭が自然で強調感がなく、実在感がある。
・高域の音の響きが自然に伸びていて、詰まった感じがしない(極端に詰まった例が、電話受話器からの音)
・低域は塊(かたまり)感があって、ズンとくる。
・ボーカルは何と言っても実在感。歌っているときの口の動きが見えるようなもの。

などと書きましたが、これらを条件に選び直したというよりも、いつもオーディオ的な聴き方をする時に使用しているCD達になります。
紹介順は特に順位等とは無関係でランダムです。

「鳥の楽園セイシェル」
Photo80年代に購入したCDで、今でもオーディオ機器を購入したり、試聴会で持ち込みが出来る時に音の判断用に聴いているCDです。
波の動き、波が砕けて泡立ち、そして霧のような細かいしぶきになる様を聴き比べます。
頭上を飛び交う鳥たちの動きも大きな要素です。
スピーカーを無視してこれら自然の動きが感じられることが、オーディオ的な大きな快感です。
ボリュームは通常聴く場合の1.5倍位にして聴きます。
現実世界の自然な音量に近づけることで本当にその場で波と木々と風と鳥たちに立ち会っているような気持ちさせられます。
冬だというのに、夏感に包まれす。

藤田恵美「Camomile Best Audio」
Photo_2SACDハイブリッド盤です。
ボーカルを含めて、空間に浮かび上がる音像が魅力的です。
空間に配置される楽器達がとても浮遊感があり、演奏ライブ的なリアル感は薄いのですが、楽器達が自由な空間に定位する様はとても幻想的です。

「プティ・バロック ~バロック小品集~」
Photo_3このCDは「マイスターミュージック」というレーベルのもので、このレーベルではステレオペアマイクのワンポイント録音が特徴です。
このCDは特定アーティストのアルバムではなく、レーベルサンプラー盤のようなもので、色々なアーティストの演奏が収録されています。
楽器毎にマイクを配するマルチ録音ではないので、自然な音場感が魅力になります。
又、空間には暗騒音が漂っており、スタジオ録音とは違ったステージ録音の魅力が分かります。

楽器の音色が自然に録音ステージ内で溶け込み合うハーモニーの魅力です。
楽器同士の距離間がとても自然で、音像も変にクッキリ感がなく、人工的ではない臨場感に包まれます。
しかし、ハンドベル演奏では、ベル個々の演奏の移動がとてもリアルでまるで映像を見ているかのようです。

Alan Parsons Project 「Anmonia Avenue」(SHMCD 紙ジャケ盤)
Alan_parsons80年代ポップスの名盤の一つと思います。
Alan Parsons Project のアルバムは録音の良さは定番だと思います。
ベール感が全く無く、音のクリア度は特筆ものと思います。
シンセサウンドとアコースティック楽器のアンサンブルによる響きのハーモニーの美しさは緻密なスタジオ作業における職人技の結晶だと思います。
音のシャワーを全身に浴びて、髪の毛一本から足のつま先までの全てを洗い清めてくれるような心地良さを味わわせてくれます。
オーディオ雑誌ではいつも優秀録音盤として取り上げられていました。
一番SACD盤に相応しいアーティストだと思うのですが、私が知る限り、リマスター盤は何度も出ていますが、SACD盤は未発売です。
不思議です。

Tom Petty & The Heart Breakers 「Echo」
Tom_pettyメジャーロック系でオーディオ的にハッとするような録音というものはあまりないのですが、このアルバムは驚きました。
Tom Petty のボーカルが、目の前でマイクに向かっているようなスタジオ感ですごいのです。
とても生々しく、彼のボーカルだけが切り取られて上から貼り付けられているような錯覚を覚えます。
バックの演奏に溶け込んでいない感じが、逆にすごみになっていてとてもオーディオ的に魅力的なのです。

John Butt 指揮 Handel 「Messiah(Dublin version, 1742)」
Messiahこれは、Linn Records のSACDシングルレイヤー盤です。ハイブリッド盤ではありません。
マルチ録音とのことですが、さすがはクラシック、音場感は素晴らしいです。
各楽器の音色もとても綺麗で澄んでいます。
チェンバロの軽やかで清楚な音色が効果的と思います。
部屋が清浄な空気に満たされているというそんな清々しさを感じさせるものでした。
ボリュームを上げるほどに部屋の空気が澄み渡ってくる、そんな空気清浄機のような効能のある盤です。
クラシックにありがちな重厚感のような重苦しさを全く感じさせないのが好みです。

諏訪内晶子「バッハ:ヴァイオリン協奏曲集」
Photo_4こちらは重厚さが魅力なクラシック演奏物。
ヴァイオリンの音色が重厚なオーケストラに埋もれることなく、鮮明に且つ明瞭な存在感を持って響きます。
ボリュームを上げれば上げるほど音場は壮大にどこまでも膨張し、無限の空間に広がり続けるかのようです。
しかし、楽器の存在感はリアルなまま、眼前にとどまり続けます。

Nachu「雲の上はいつも青空」
Photo_5アコースティックギターとフルートのデュオでインスト物です。
ハイブリッドSACD盤です。
クラシックではなく、おしゃれなポップスという雰囲気です。
フルートの音色が鮮明で、吹いている口元は勿論、指の動きまで見えるかのようです。
ギターの音も厚みがあり、メロディーを奏でる主役のフルートに負けない存在感です。
二つの楽器の対等なアンサンブルと音のハーモニーの魅力に浸れます。

Carpenters 「シングルス」
CarpentersこれはSACDシングルレイヤー盤です。
Carpenters のSACD盤はハイブリッド盤物もありますが、このSACDシングルレイヤーは、マスタリング自体が異なっているようです。
自然な音像のふくよかさがあり、まるで自分の部屋にカレンが来て歌ってくれているかのような生々しさを感じます。

Dire Straites「Brothers In Arms」
Dire_straitesこれもSACDシングルレイヤー盤です。
このアルバムも何種ものリマスタ盤やSACD盤が登場していますが、これが決定盤ではないでしょうか。
SACDシングルレイヤー盤という希少さが私の物欲を刺激してそれが聴いている脳にプラシーボ効果を与えているだけかも知れません。
正直、どの盤もとても良い音だと思います。
80年代のCD発売黎明期に、開発元の片翼であった Philips がヨーロッパでのCDプロモーションにこのアルバムを起用していただけのことはある気合の入ったディジタル録音の名盤だと思います。
ギターの切れ、ドラムのアタックの鋭さ、そして空間を埋め尽くすかのような音の散乱。
どれをとっても音の快楽に浸ることが出来ます。
特に2曲目の「Money For Nothing」のイントロのドラムの叩き付ける迫力とキーボードの音のカーテンとのアンサンブルによる盛り上がりは圧巻です。
ボリュームマックス欲求が止まりません。

松田聖子SACD ステレオサウンド盤シリーズ
Photo_680年代のアルバムから12枚がSACDハイブリッド盤として発売されました。
絶対評価としてのオーディオ的音質という点では不満が残りますが、従来通常盤やBluspec盤と比べると圧倒的に周波数レンジもダイナミックレンジも伸びていることが分かります。
音量を出来るだけ上げて聴くとよりそれを感じることが出来ます。
音のキラキラした散乱具合に快感を感じます。
このSACDは製造元のステレオサウンド社のオンラインショップ(売切れ状態のタイトルが多いです)と、一部オーディオ系ショップ(ユニオン等)のみでの取り扱いなので、入手しづらいですが、松田聖子のアルバムは楽曲自体も楽しめるので、持っていて損はないものと思いました。

以上です。

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2013年12月30日 (月)

アキュフェーズ フォノイコライザー C-27到着です。

C27 今日予定通りフォノイコライザー アキュフェーズC-27が届きました。
午前中の配達でお願いしていましたが、まあ普通は11:00頃になるだろうと、のんびり9:00過ぎまで布団の中にいました。
9時過ぎに置きだして洗顔して部屋に戻ろうとしたら、インタフォンの呼び出し音。
「まさかこんなに早く到着?」と思いながら部屋に戻らず玄関のドアを開けると、まさしく荷物の到着でした。
さて、セッティングを始めるにも未だ心の準備も、ラックの準備(現在使用中フォノイコの取り外し)も出来ていないので、先ずは心の準備を兼ねて朝ごはんを頂きました。
そしてオーディオルームで設置作業スペース確保のため、テーブル等をどかし始めるとやはり汚れが。
「こりゃセッティングの前に部屋掃除だな」と思い、どうせならと、今までコード付きで不便に思っていた掃除機を買い替えようと近くの量販店に出かけてしまいました。
コードレスタイプで紙パック式は無く、コードレス優先で紙パックじゃない掃除機を購入して帰宅。
で午前中はこの掃除で終わってしまいました。

改めて午後からセッティング開始。
先ずは現在のフォノイコライザーを取り外します。
ここまでは普通にスムーズに出来たのですが、この後のセッティングに思った以上に時間を要してしまいました。
原因は簡単で、ラックの移動無しで新しい機器の接続を頑張ったためです。
ラックには普通にキャスターが付いているので移動させようと思えば出来るのですが、TADの電源ボックスが邪魔をし、ラックを移動可能にするにはこのTADの電源ボックス2機をいったん外さないとダメなのです。
これを外す手間を考えるとラック移動無しで手探りで結線をした方がまだ楽だと判断したのが誤りでした。
今回、アキュフェーズのフォノイコライザとTADのプリはXLR(バランス)で接続しようと思っていました。
これがあだとなり、たった2本のXLR接続に30分以上も掛かってしまいました。
接続端子を見ながら接続するのと、全く見ずに機器の正面から背面に手を伸ばして手探りで接続するのは雲泥の差でした。
何とか2本のKLRケーブルをTAD-C600に接続し、C-27の接続準備完了です。

さて、次にC-27に、YAMAHA GT-2000Xのフォノケーブルとアース線を接続するのですが、ここで新たな問題発生です。
YAMAHA GT-2000Xの設置位置の関係から、フォノケーブルとアース線を背面から手前に引き出して、まだラックの外にあるC-27の背面に接続するにはケーブル長が50センチほど足りないのです。
フォノケーブルはRCA接続なので、一旦C-27を半分だけラックに入れてあとは手探りでの接続でも十分に可能そうなのですが、アース線は手探りでは無理でした。
アース端子の穴に線を通すのは端子穴を見ながらじゃないと絶対に無理でした。
そこで、接続作業は一旦中断し、アース線だけ延長するため、絶縁テープを買いに外出。
絶縁テープはいくらくらいするか分からなかったので、先ず100均に行ってみましたがありませんでした。
改めてホームセンタで探したら98円。100均よりも安かった。
そんなこんなで夕方になってしまったので、ついでに夕飯を済ませてしまいました。

帰宅して結線再開です。
アース線を延長して普通に端子穴を見ながら接続し、プリとの接続であるXLRケーブルを接続し、C-27をラックに半分だけ入れ、半分は自分の膝で支えます。
結構な重さに耐えながら、フォノケーブルをRCA端子に手探りで接続します。
こちらはやはり予想通り簡単に接続出来ました。
これでC-27全体をラックに押し入れて結線完了です。
何だかんだで19:00を回ってしまいました。

Uni_0490_2 ラックの収まり具合ですが、これは予想通りというか、やはりというか、他の機器との統一感、特に上下でC-27を挟む格好になっているTADとの統一感は全く無しです。
しかし、この統一感の無さがいかにも昔でいう「バラコン」っぽくて良いです。
同じメーカーや、別のメーカーでも色調が一緒だと「シスコン」ぽくなってしまうので、私はこの方が好きです。
Uni_0492 ただ、バラバラ感とは言いながら、ちょっと想定外だったのは、アキュフェーズコンポの横幅の長さです。
長いですね。
TADより数センチ長いので、ちょっとはみ出し感があり、ここだけは残念です。横幅は合わせたかったなという感じです。
しかし、C-27の面構えというか高級感は本当に立派です。
とてもフォノイコライザーと思えない佇まいで、まるでプリアンプのようです。
ディスプレイ部の存在とスイッチ各種の配置具合が良いのですね。

先ずは見栄えにも大満足したところで、ようやく音出しです。
聴きなれたボーカル物を聴きます。
ラテン歌手の Jose Maria Napoleonのアルバム"Celos"(左側) と Emmanuel。のアルバム"Intimamente"(右側)で、両者ともメキシコの歌手です。
Jose_maria_napoleon_album_3 Emmanuel_album_2









ちなみにカートリッジは、オーディオティニカのAT-33PTGです。
ここで、C-27のインピーダンススイッチを切り替えながら3,10,30,100,300,1Kと5種類のポジションを何度も切り替えながらそれぞれの印象を確認します。
より鮮明さを感じるところで選択完了。300Ωでした。
次に、音量ですが、C-27にはゲインスイッチがあり、通常より+10dBが選択出来ます。
プリC600では、インプット端子毎に感度設定が出来るようになっていますが、今回はC-27のゲインスイッチをオンにすることで、ちょうどCDと同じ程度の音量になりましたのでそのままとしました。

さて、今回のC-27の導入で何が変わったか。
これはさすがですね。
先ずボーカルの音像焦点ですが、見事です。これまでLPで感じていた甘さをふっとばしてくれました。以前使用していたCDプレーヤーDP-67クラスに十分肩を並べるか凌駕しそうな感じです。
アナログプレーヤー、カートリッジ、フォノイコライザーを足すと、価格的にはマランツSA-7S1と同クラスになるのですが、音の解像度ではやはり一歩及ばずの感がしますが、それと比べたくなる気持ちになれることが素晴らしいことだと思います。

次にS/N感ですが、これ又素晴らしいです。
CDのような圧倒的な静寂からの音像の湧き立ちというところには至りませんが、LPにあるスクラッチノイズの音がとても穏やかというか、すっきりとした感じなのです。
スクラッチノイズ自体が「良い音だなあ」と思える感じなのです。
ホワイトノイズのような、常に付きまとうような埃っぽさは全く感じません。素晴らしいです。

そして音調ですが、一番印象に残るは低域の増強感です。
LPではこれまで聴けなかったゴリっとした力感のある低域が当たり前のように出てきます。
まるでラウドネススイッチでも入れたかのような増強感で、これは良いです。

音場感については、レコードを変えて確認してみたいと思います。
これは明日以降の楽しみにとって置きます。

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2013年12月28日 (土)

今年最後の物欲充足。アキュフェーズ フォノイコライザー C-27です。

年の瀬になると、毎年、その年の物欲成果を振り返ります。
「今年は何を買ったっけ?」と。(年賀状のネタになったりしています)
昨年(12年)は60インチテレビでした。
一昨年(11年)はプリアンプ(TAD-C600)でした。
更にその前の年(10)はCDプレーヤー(TAD-D600)でした。
更に更にその前の年(09)はパワー・アンプ(アキュフェーズ A-65)でした。
更に更に更にその前の年(08)はCDプレーヤー(アキュフェーズ DP-700)でした。
とまあ、ここ5年は必ず何かそれなりに一年間を生きた成果(物でしか表せない悲しさ...)と思えるようなものを購入していました。
そこで、もう今年もあと一週間もない時になって、改めて「今年は何を買ったっけ?」と振り返ってみたら、ビックリ、今年は未だなにも買っていないことに気付いてしまったのです。(もちろんCDソフト以外でです。CDは今年も千枚ペースでした)
そんなことにビックリしなくてもと自分でも思ってしまいますが、毎年何か心に残るものを、と思っている物欲まみれの身としては、何かを買わねば気が収まらぬという訳の分からぬ衝動に突き動かされてしまったのです。(私は中村うさぎと同一人種!?)
そしてその衝動は、ずっと気になっていた、というよりは気に入っていなかったあるオーディオ機器に向けられることになりました。
それはこれです。

フォノイコライザー PRIMARE R20
Primer_r20一昨年(2011年)のクリスマス、プリアンプ TAD-C600の購入に合わせて購入したフォノイコライザーです。
その前まではプリアンプ アキュフェーズC-2400+オプションボードAD-2800という組み合わせでした。
TADにはアキュフェーズのようなオプションボードような形でのフォノイコライザーもちろん、単独製品もありません。
そこで、C600購入時にフォノイコライザーをどうしようかと考え、できれば、AD-2800と同等クラスの製品を、と思いましたが、C600本体の価格が価格なだけに、フォノイコライザーに割ける予算は乏しく、結果、価格的に思いっきり割り切り、先ずはアナログレコードがそれなりに聴ければ良い、いつか買い替えれば良いと思うことにしました。
実際購入したPRIMARE R20は中古で更に格安で入手となったのですが、いざ実際に音を出してみると、やはり、TAD-C600で聴いている感じは乏しくなり、正直アナログレコードの試聴に関しては、アキュフェーズC-2400+AD-2800の方が良かったかなあと聴く度に思ってしまうのでした。
TAD-D600とTAD-C600で聴くCDの音に慣れ親しんでいる身には、PRIMARE R20音は柔らかいというよりは甘い音にしか聴こえず、欲求不満状態なのです。
いつかは買い替えなければとずっと思っていました。
その、「いつか」がようやく訪れたわけです。(長い前置きでした)

さて、ではどの程度の予算で、どの機種を?と考え始めたのが今週の月曜でした。
先ず浮かんできたのはキュフェーズのC-27。
改めて情報収集も行い、やはり候補一番手だなと考えました。価格はかなり高価で、TAD-C600購入時に諦めた製品です。
しかし、今ならばと改めて最有力候補にしました。
ファイルウェブの製品データベースで同価格帯の製品を検索して次に候補に上がってきたのは、エソテリックのE-03という製品です。
E03
見た目も良く、デザイン的には私のラックの中でTAD製品との収まりも良い感じです。
これまでエソテリック製品は使用したこともなく、ここで初めてのメーカーの物も買ってみないなあとも思いました。
しかも、価格がアキュフェーズよりもグッと安い。
今回改めて候補に上げた条件には、製品のサイズがフルコンポサイズであることを入れていましたので、他の製品で同じ価格レンジで考えるとあまり選択肢はなく、結局このアキュフェーズとエソテリックの2機種に絞っての選択となりました。
いくつかのショップ様に価格見積もりをお願いしたりショップに出かけて実物を見たりして、考えた結果選択したのは、これ
アキュフェーズ C-27でした。
C27
ん~、TADでなきゃ、結局アキュフェーズか? と自分でも呆れてしまいますが、実物を見た高級感、フォノイコライザーの癖にプリアンプのようなディスプレイ部を持ったデザインが好きになってしまいました。
更にエソテリックとの違いはプリアンプとの接続にバランス接続が可能で、しかも、位相切替付であることが決め手になりました。
現在の私のプリTAD-C600では入力系のバランス接続端子は3つあり、ちょうど一つ空いていて、逆にRCA接続端子はちょっと不足していてラックスマンのラインセレクタをかましているのですが、これでRCAに直接接続出来る機器を一つ増やすことが出来、この効果もプラス点でした。
これで、ようやく、アキュフェーズプリアンプC-2400+AD-2800からの真のグレードアップが完了したと言えそうです。2年掛かりでした。
C-27は明後日の30日に到着です。物欲にまみれた良い年末年始を迎えられそうです。

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2013年1月14日 (月)

読書日記(1/14):傅信幸のオーディオ読本「美しい響きの探求」

Photo これはムック本で単行本ではない。形態的には雑誌に近い。
しかし全191ページ、大判の3段組み活字で全編ほぼ活字だけで構成されている。
広告の一切ない編集で、正に「単行本」である。
書かれている内容も、エッセイそのもの。
というわけで、読書日記の対象とした。
内容は、「ステレオ・サウンド」をメインに、「AVフロント」「CDジャーナル」「別冊FMファン」の各誌に掲載された傅さんの単発エッセイ、連載エッセイ等を一冊にまとめたもの。
全体は4章で構成され、第一章が、「ステレオ・サウンド」誌掲載の記事、エッセイ、対談(菅野氏)。
第二章は、「別冊ステレオ・サウンド」誌掲載の製品紹介レポートで、CDプレーヤー、アンプ、スピーカー12機種を取り上げている。
そして第三章では、傅さんの代名詞とも言える80年代のアポジーのスピーカー、90年代オリジナルノーチラスに関する出会いから導入に関わるエッセイで構成。
先ずノーチラスに方については、95年から11年までの「ステレオ・サウンド」誌に掲載されたオリジナルノーチラスとの出会いから導入、そして最近の使いこなしまでの記事で構成。
そして、アポジーの大型リボンスピーカーとの出会いから導入までを、88年の別冊FMファンと、84年~87年の「ステレオ・サウンド」誌に掲載された記事で構成している。
最後の第四章では、「AVフロント」誌に89年から91年まで掲載されたエッセイ8編と、「CDジャーナル」誌に97年~11年までに掲載されたエッセイ17編を収録している。
こちらは、傅さんの交遊録、日常雑感に近いエッセイが多い。

傅さんのオーディオに対する取り組み、考え方、そして日常生活も垣間見える「傅信幸 読本」となっている。
雑誌形態のムック本ではなく、単行本で出して欲しかった一冊である。

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2012年6月10日 (日)

オーディオ機器のラック内配置替えをしました。

2012_0129_174622uni_0471 こちらが以前の配置で、ラック最上段にプリ・アンプ TAD-C600、その直下のラック中段棚板にCDプレーヤーの TAD-D600 を設置していました。
これは、見た目重視でC600D600を上下並べて配置したかったためです。
そして最下段の奥の方にフォノイコライザーで、実はレコードプレーヤーとの接続ケーブル長の問題で、ラックの奥の方に設置しなければなりませんでした。
しかし、最近どうしても音の出方の不満(音が出たがっているのに出れないというような、何とも言えないもどかしさ)が解消出来ず、色々原因を考えていて思いついたのが、CDプレーヤーの設置場所でした。
実は、プリ・アンプを交換する以前は、CDプレーヤーのD600はラック天板の上で、プリアンプはラックの最下段に設置していたのです。
今年、プリアンプをC600に変更する際、この見た目と結線のし易さを思ってこの写真の配置に変更していました。
そこで、思い切って見た目を捨て、以前の配置にもどしてみようと思いました。
2012_0603_202816uni_0479 これが現在の配置写真です。
ポイントは、やはりラックの中でも一番強固で安定度の高い天板上にプレーヤーを設置すること。
そして、プリ・アンプはやはり強度の高い最下段に設置すること。
強度という意味では逆でも良いのですが、CDプレーヤーが最下段だと、椅子に座った状態でCDソフトの入れ替えが出来ないからです。
そして、ラック中段にフォノイコを設置しました。レコードプレーヤーとの距離が近くなったため、奥に押し込まず、普通に手前に設置出来るようになりました。やはりこの設置が一番良いようです。
この入れ替えは本当に大変です。
CDプレーヤーとプリアンプの重量はそれぞれ26キロと29キロ.。
ラックの中と外の入れ替えですから、ほとんど腕の力だけで行わなければなりませんでした。
ラックも壁にギリギリまで接近させているので、機器の入れ替えと結線し直しの為には先ずラックの移動から行わなかればなりません。このラックもキャスター付きとは言え、機器を入れた重量は200キロ近いものがありますので、この移動も一苦労でした。

さて、ここまで苦労して果たして結果はちゃんと出るのか。
結果は実に嬉しいことに、ニヤニヤ状態です。
期待通りの効果が顕著に出ました。
音の出方のもどかしさが解消され、更に音像もより締り、気持ち良いです。
プリ・アンプの交換後、色々な面で感じていた音質の大きな向上の影でずっと感じていた唯一の不満点は、実はCDプレーヤーの設置場所を変更したことに起因していたことがやっと分かった次第です。
考えてみれば、ラック中段の棚板は、最下段の棚や最上段の棚に比べ、板厚自体が半分程度であること、そして一番の問題はその棚板を支えるものが、小さな金属ダボ4つだけという脆弱さ。若干ではあるけどガタもあり、この辺りが全て悪い方向でCDプレーヤーに悪い影響を与えていたようです。
今更ながら、機器の設置場所の重要性を再認識させられました。
結構ラックの中段棚板に機器を設置させている方は多いと思いますが、プレーヤー系は厳禁ですね。
一番安定度と強度の高い場所に変更するだけで大きな質的変化が得られることを実感した次第です。

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2012年2月12日 (日)

TADオーナーズクラブイベントに参加しました。

昨日ですが、TADフルシステムによるSACDの魅力を聴くというイベントに参加して来ました。
パイオニア銀座プラザの地下一階の試聴室です。
これは、2部制になっていて、一部は一般応募者対象で、二部はTAD製品ユーザを招待してのTADオーナーズクラブとしてのイベントでした。
一部と二部の進行プログラムは同一のようでしたので、私は二部から参加しました。
講演は、山口孝さん(「音の匙(ステレオ・サウンド誌連載、のち単行本化)」の著者)がSACDの魅力を伝えるという内容です。
講演・試聴時間は全部で2時間。参加者は、TADユーザということで何人位の方がいらっしゃるのかと思ったら、4人だけでした。
一部の方では、150人だか250人だったかの応募者中から25人が当選して参加したとのことでした。
TADユーザは全国に散らばっていて、銀座に来れる人ということで4人だけだったようです。
私は、完全なスウィート・スポットポジションで、左右と前に誰もいないという正に独り占め状態でTADフルシステムの音を満喫しました。
機器構成は、当然ながら、スピーカーTAD‐R1、パワーアンプM600、CDプレーヤーD600、プリアンプC600という布陣です。
イベント開始はTAD役員の方の機器解説からです。
エクスクルーシブのレコードプレーヤーP3開発のメンバーだったとのことです。
そのせいもあってか、解説というよりは、開発裏話のような内容でとても面白く聞けました。
特にD600についてが面白かったです。
そして、山口氏の講演が始まり、曲は9曲でしたが、曲をかける前の解説、かけた後の解説がとても熱く、聴いているこちらも熱くなりました。
これまでの各種試聴会では、音の聴きどころ等はかけたあとに軽く講演者が取って付けたような感想を言う程度か、多いのは何も感想は語らず。只曲の紹介だけというパターンです。
しかし、今回は違いました。
これからかかる曲における楽器からの音の出方がどのように出てきて、各楽器との掛け合いがどのように展開して、ということを詳細に解説します。そして演奏が終わると改めて、感想を交えながら、スピーカーの前に立って音がどのような表現されたかを大きな身振り、手振りを交えて解説を加えてくれました。
最初に山口さんを見た感じでは、普通の華奢なおじさんという感じでしたが、話す時の力強さ、声の通りの良さ、明瞭さは常人の域を完全に超えていました。
こういう調子での9曲でしたから、2時間はあっという間でした。

TADの方のお話と、山口さんのお話から、記憶に残っていることを思い出しベースでいくつか紹介します。

・エクスクルーシブブランド時代に、CDプレーヤーの開発を進める話はあったが、当時のディジタル技術はまだまだ発展途上で、その状態でエクスクルーシブの名の下に製品を出すことは出来ないという判断で開発を断念したそうです。
エクスクルーシブはあくまで「完成品」を出すことを使命としており、10年どころか、30年は使える技術が前提だったとのことでした。
その意味では、今回のおよそ30年振りとも言えるD600の開発に懸ける思いは、単なる思い入れではなく、エクスクルーシブで成し得なかったことへの怨念のこもった製品と言えるとまで仰っていました。
・SACDの音は、単なるディジタルの発展形ではなく、ディジタルの先にある究極のアナログの音を目指したものである。
・C600では音の軸が一本突き立って、その周囲に音が形成されるようだ
・C600は、音の重心がグっと下がって、どっしりとした感じになる。
・現在、オデーィオメーカーの中で、音の入口から出口まで全てをラインナップしているメーカーは、TADとLINNしかない。
これはもっと謳われて良いことだ。

そしてイベント終了後は、1時間ほどの歓談時間として、飲み物とオードブルが振舞われ、参加者と、講演者の方、TADの方々と自由に雑談をさせて頂きました。
その中でずっと気になっていたことを率直に質問させて頂きました。
・プリ・アンプが最後になったのはなぜかということについては、開発順番の問題ではなく。設計に時間が掛かったためといういうのが一番の理由とのことでした。
・D600はどの位うれたのか、ということについては、3桁行ってますとのことで、C600は?と振ると、やはりD600購入者が中心になって注文が来ているとのことで、全く生産が追いついていないとのことで、本当に嬉しい悲鳴状態ということでした。
海外からの注文も多いようです。
・600番シリーズのステレオ・パワー・アンプの予定はないのか、ということに対しては、もともと600番シリーズは、スピーカーR1に対するシリーズとしてラインナップされたものなので、今回のC600で完成したので、ステレオタイプの600番パワー・アンプを登場させる必然性がないという、かなり残念なお答えでした。
そこで、少し食い下がり、R1も、M600も一般家庭に導入出来る代物ではなく、でもD600もC600も一般家庭で導入出来るし、それにリファレンスシリーズには、一般家庭導入を意識したCR1がある。だとすれば、このCR1を駆動するための600番シリーズとして、家庭導入というコンセプトで、唯一足りないパワー・アンプの開発ががコンセプトとして成り立つのではないか? と。
そしたら、「なるほど、それは考えられますね」という若干前向きな反応を得ることが出来ました。
そこで、更にひと押し。「重量はせめて50キロまでに抑えて下さいね」と添えて、会はお開きとなりました。

まあ、一通りの完成系を成し遂げ、当分新たな製品が出るのは難しそうなTADでした。
最後に、お土産として渡された手提げ袋には、講演者の方の著作物「JAZZ SACD 101―21世紀のジャズオーディオファイルに捧げる」がサイン入で、そして季節柄か、高級そうな箱入チョコレートも入っていました。

これまで、製品のオーナークラブというのは他のメーカーでもありましたが、手帳が送られて来た程度で何もイベント等も無かったので、今回のオーナーズクラブとしての招待イベントは、初のクラブ員であることを意識出来るイベントでした。
内容もとても充実感が高く、そして製品オーナーとしての満足度を十二分に満たして頂いた3時間でした。

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2012年1月29日 (日)

待望のプリ・アンプ TAD‐C600到着です!!

昨年末の購入契約から約一ヶ月、ようやくTAD‐C600が無事に到着しました。

1.プリ・アンプの買い替え理由は?
これまで使用していたプリ・アンプ アキュフェーズ C‐2400は購入してからほぼ丸8年が経ちました。
同時に購入していたパワー・アンプ アキュフェーズ P‐5000は、購入から丸5年後の2009年4月に、アキュフェーズ
‐65に交替していて、この時から、次はプリ・アンプだなと考えていました。
買い替え理由は一つ。「購入から5年が経ったから」なのです。
これは、実はアキュフェーズ社の役員の方が、A‐65の試聴会の時に、「うちの製品サイクルは大体5年サイクルでして...」
とお話され、これに触発されて「自分のプリもパワーも買ってから5年経つなあ~」と思ったことがきっかけでした。
そこで先ずパワー・アンプを買い替え、次がプリ・アンプと考えていたのです。

アキュフェーズ C‐2400のボリューム機構AAVAには本当に関心していて、AAVAの無いプリ・アンプは考えられないとすら思っていたので、買い替え候補のナンバー1は勿論アキュフェーズ製品でした。
しかし、2年前の2010年5月に、TAD社のCDプレーヤーD600を導入したことで、プリ・アンプにもTAD製品が候補に
入って来たのです。
でも、その時点ではまだTAD製プリは影も形も見えず、又、アキュフェーズも創業40周年記念モデルのプリ・アンプの登場の噂され
ていたので、気長に待とうと思っていました。
途中、TAD‐C2000というプリが発売され、遂に出たか!!と思って内容を確認すると、どうも、600番台のシリーズとは
違う感じで、実際お披露目された時の説明でも別系統のコンセプトということで、少し肩透かしな感を持ちました。
又、アキュフェーズからはC‐3800が発売され、気持ちがググっと傾きかけましたが、D600導入直後ということもあって踏
みとどまりました。
そして、昨年10月、遂に本命C600の登場が発表され、11月に製品がお披露目されました。
値段は、予想よりも低めで、これ位であってくれと願っていた値でした。
一番気になっていたボリューム機構は、固定抵抗体のラダー型電子ボリュームということで、AAVAに劣るのではないかと心配し
ましたが、試聴会で開発者の方にしつこく質問をさせて頂いて、使用部品間の特性誤差は測定不能レベルであること等、製品設計、部品の選択に懸ける思いの深さを知り、又、左右の音量バランスの調整方法も、一つボリュームで調整するのではなく、左右独立ボリュームで別々に調整出来ることを知り、AAVAでなくとも心配ないことを確信し、導入を決めました。

2.搬入前夜
予定通り、一昨日の1月27日(金)に納品されました。
前夜の26日の夜は、C‐2400との別れを惜しむべく、聴きなれたCDを聴き返していました。
そして夜中0時過ぎに、翌日の引き取りに向けて、結線を全て外し、メインリスニングルームの2階から1階に降ろし、元箱に梱包
しました。20キロ程度の重さですが、やはり結構重かった。
翌日には、電源部が別で、29キロもあるC600を迎え入れるのですから、思いやられます(とか言いながら、内心はニヤニヤで
した)。
そして、C600を迎え入れる当日の朝、大事なことを忘れていることに気付きました。
スピーカー・ケーブルの繋ぎ変えです。
これまでのアキュフェーズC‐2400と、今度のTAD‐C600は、バランス接続の2番と3番の極性が逆なので、スピーカー
の接続をプラス、マイナスを逆転させないと逆相になってしまうのです。
念のため、パイオニア社と、アキュフェーズ社の両方に今回の接続事情を伝え、単純にスピーカー接続のプラス、マイナスのひっく
り返しだけで問題がないかを確認し、問題無しの回答を受けていました。
特にアキュフェーズパワー・アンプ A‐65では、バランス入力時に2番と3番が逆転して接続されていても、内部回路の動作上
全く問題が無いことの回答を頂けたので、安心して逆転接続で使用することにしました。
それを思い出し、繋ぎ変えを行なって、いよいよ迎い入れ準備は完了です。

3.搬入、そして元箱は...
2012_0129_162833uni_0464_2 到着したのがこの箱です。一辺約60センチのほぼ立方体です。大きさをイメージしやすくするため、箱の上に雑誌オーディオ・アクセサリを置いてみました。
面積的には並みですが、高さが普通の倍位だと思います。

販売店の方1名と、パイオニア社2名の3名でお運び頂きました。本当にありがたいです。
先ずはこの巨大な箱からの取り出しです。
この大きさと、重さ(中身の正味重量が44キロで、箱を含めると54キロ)ですから、家の中に持ち込む前に、外(屋内駐車場)
で開梱し、中身を一つずつ運び入れて頂きました。
電源部、本体、付属品箱、そして元箱自体と何度も外と内を往復頂きました。
元箱は、3階にある収納庫(D600の元箱が入っている)に入れる予定でした。
C600D600よりも体積は小さいので、元箱も同じ大きさか少しコンパクトになっていると思っていたのですが、残念なこ
とに、一番短い辺でも約60センチで、3階に上げることが出来ません(3階に登る階段には、壁一面のCD棚を設置したので、横幅が60センチ無いのです)。
なので、元箱は一階の部屋にそのまま鎮座ましますこととなってしまいました。

4.いよいよ設置です
これが設置後の姿です。
Photo_8 下段のCDプレーヤーD600との組み合わせで、完全にロボット顔です。
当初は、前任者と同じに最下段に設置しようと考えていたのですが、そうすると、間にマランツSA‐7S1が入り、せっかくの
600との見た目の連続性が無くなってしまいます。
又、フォノイコライザーの追加と、C600の接続端子がC‐2400よりも少なくなることから、ライン
セレクタも追加しているので、この一台のラックに収まらないことから、結局、MDデッキを外出しし、マランツSA‐7S1を右の棚に移動し、この並びに収まりました。
2012_0129_173634uni_0466 設置で苦労したのは、パワー・アンプとの接続です。
このプリ・アンプC600は、完全なツイン・モノ構成になっていて、左右非対称なのです。
そのため、左右の端子間隔が広く、これまでより、30センチ程長さが余計に必要になり、結果、パワー・アンプの位置を手前に引
き出すことになりました。
でもそれ以外は、電源ボックスも、本体も最上段にポン置き出来るように準備していたので、とてもスムーズに行きました。
2012_0129_174703uni_0472_2 ちなみに、電源ボックスの2段ラックは自作です。
近所のDIYショップで、棚板、足、中間柱を色々見繕い、組み合わせました。
我ながらピッタリのサイズに仕上げることが出来、なかなかな出来栄えと自画自賛です。
見た目にも電源ボックスと本体の落ち着きが良いし、C600D600の上下の並びもシックリ収まっていて満足です。

5.いよいよ音出し
この日の音出しは、音質チェックというよりは、結線確認が目的。
D600SA‐7S1、テレビ、と一通り音が出ることを確認。
設置直後の通電直後でウォーミングアップも無い状態での音出しなのに、音が出た瞬間に、これまで聴き慣れていた音との明らかな
違いを感じてしまいました。
ピアノの打撃音の芯の太さ、ハンドベルの響きの余韻の深さ、鳥の鳴き声の重なりが解きほぐされ、鳥が一羽ずつ分離されたかのよ
うな明瞭さ、等々、これからの本領発揮がとても楽しみな音がいきなり出て来てしまいました。
CDプレーヤーD600では、一ヶ月、三ヶ月、六ヶ月という単位で大きな変化を見せてくれましたので、このプリ・アンプC60
でも同様な時間の経過とともに大きな変化を見せてくれることを期待、いや確信しています。

6.腰を据えてじっくり「音」を鑑賞
今日、C600の導入から丸2日が経過しました。
本領発揮のエージングはまだまだと思いますが、通電後のウォーミングアップは十分と判断し、ファーストインプレを書いてみるこ
とにしました。

(1)使い勝手
Photo_9 先ず機器本体ですが、左のノブが入力セレクタで、適度な重みを持って、カチカチと良い機械的な感触が手に伝わってきます。
高級感タップリです。
右側のノブがボリュームで、無限回転方式です。音量表示は0~90までで、通常、ロック、ポップス系CDでは、45で、クラシック系では55~60の間、テレビは35位でちょうど良い音量になります

ボリュームは大きく一回しで、20メモリの移動なので、安心してボリューム調整が出来ます。
ボリュームノブにガタは皆無で、回転時の滑かさと、適度な重みの抵抗感は、アキュフェーズのC‐3800のボリュームを何度か
いじったことがことがありますが、それと同等の感覚で、これまた高級感タップリです。
又、音量調整の最小単位は、0.5単位に切り替えることも出来るので、微調整も十分です。
本体にあるスイッチ類(電源オン・オフ、メニュー等)も非常に押しやすく、CDプレーヤーD600の操作感から大幅に改善され
ています。

2012_0129_175910uni_0474_2 次にリモコンですが、これが細長くて頼りなげですが、持つとズシっと重みがきます。
リモコンで操作出来るのは、電源のオン・オフ、入力選択、ボリューム、ミューティング機能の4つだけ。
必要にして十分な機能です。 

 
 

(2)音質
何を語れば良いのか。
このクラスで音質が良いのは当たり前。そこを主張しても何も伝わらない。
私が伝えられるのは、驚きと感動だけです。

まだまだ本領発揮の何段も手前の状態と思いながら、出てきた音に驚愕しています。
これまで、CDプレーヤーを3度買い換えました。
SA‐7S1DP700TAD‐D600と変えた都度、大きな変化を見せてくれながら、更に、それぞれの機器が3ヶ月、6
ヶ月という間隔で大きな変化を味わわせてくれました。
パワー・アンプもしかりで、A‐65に変えてからやはり3度の大きな変化を見せてくれました。
そして今回のプリ・アンプC600は、これまでの機器が3ヶ月サイクルで見せてくれた激変と同じレベルの変化を機器交換だけで
見せてくれました。
これまでの何度もの激変で、音像のピンポイント定位は十分なレベルに高められたと思っていました。
しかし、今回まだまだ上があったことに驚いています。

Photo_11Photo_12 ボーカルやバイオリンといったソロパートの位置にまっすぐ心棒が突き刺さったかのような揺るぎのない定位なのです。
これまで、ボーカルの定位感をあまり重視していなかった録音のものも、一聴して、優秀録音盤のような定位感が味わえるようにな
りました。

Photo_5ハンドベルの音楽では、ベルの音の移動が綺麗に点で移動することに感動すら覚えました。
更に、ハンドベルの響きの美しさと余韻に、思わず涙が出てしまいそうになりました。
これまで何度も聴いて、聴き慣れたCDで涙を催すほどの感動を覚えるとは思いもよりませんでした。 

 

 

BlastersEieioロック物では、ベースの音に芯が入って、圧迫感を感じます。勿論、心地よい圧迫感です。低域強化というのは、量感強化かと思っていましたが、芯が加わってより硬質でマスを持った低域になるようです。

Photo_6そして、波の音です。
これが驚異です。
波の音に響きを感じました。
まるで室内での反響のように感じたのです。
これはおかしいと思い、聴き直すと原因が何となく分かりました。
波の音の反響ではなく、手前に寄せる大きな波とは別に、後方の波の音が重なっていることで、複数の波音が混ざり合って反響のよ
うに聴こえているようなのです。
何度も聴いた波の音のCDですが、このような聴こえ方をしたのは初めてでした。

最後に、ボリューム機構の性能を最終確認すべく、極限まで絞り込んだ時の左右音量のギャングエラーの状態を確認しました。
これまた驚異的な結果で、音量レベル1という最低レベルで、ちょっとでも体を動かすと、動いた体の音で聴こえないような音量で
も、確かに、スピーカー間のど真ん中にちゃんと定位していることが確認出来たのです。
素晴らしい!!。
ギャングエラーが測定不能レベル以下という謳い文句は伊達ではありませんでした。

それにしても、プリ・アンプって、只の入力セレクタ兼、音量調整機構の道具としか思っていませんでしたが、CDプレーヤーやパワー・アンプの変更に匹敵する、或いはそれを上回る音の変化を与えてくれたことに驚いています。
本来であれば、CDプレーヤーから直接パワー・アンプに音楽信号が流れた方が、より純度の高い音楽信号が流れて、プリ・アンプ
は無くて良いのではないかと思うこともありました。
しかし、このC600を通して感じたことは、プリ・アンプの磨きあげ機能です。
こんな機能があるのかどうかは分かりませんが、今回のような変化を感じるということは、プレーヤーから出力されたアナログ電気
信号を、より音楽信号としての純度を高めるべく磨きあげてパワー・アンプに送り込んでいるようにしか思えません。
電気工学知識皆無の私ですので、バカの戯言と思いますが、素直な感想です。

只、音を聴きながらずっと気になっていることが一つだけあります。
それは、音を出し切れていないようなもどかしさを感じることです。
これだけ色々と驚異的な音を聴かせてくれているのにも関わらずです。
スカっと抜けきっていないように感じるのです。
まだ出るべき音が後ろに控えていて出て来れない、ちょうど、満員電車で扉が開いても、すぐに大量の人が出て来れない時のような
そんなもどかしさを感じるのです。
このもどかしさが消えた時が、本領発揮の時なのでしょう。
あと数ヶ月、そのもどかしさが解消される日を楽しみに聴き続けたいと思います。

(3)その他の驚き
更に驚くべきは、最も単純で分かりやすい変化なのですが、これまでずっと気になっていた、部屋の蛍光灯の点灯時の派手なパチパ
チノイズが綺麗さっぱり駆逐されてしまったことです。
実は、今回のC600導入に備え、一週間前に、ラック内の機器類を全て配置変えし、プリに接続していた機器を全て取り外して再
結線したのですが、この時、結線し直しの効果でパチパチノイズが消えるのではないかと期待していたのです。
しかし、結果は全く変わらず、ずっとパチパチノイズは発生していました。
一番ノイズを拾い易いと言われているフォノ端子には、ショートピンを挿入したりもしましたが、効果無しでした。
もしかしたらプリ・アンプではなく、パワー・アンプが拾っているのかも、と思い、プリの電源を切ってパワー・アンプだけにして
蛍光灯を点灯すると、パチパチノイズは全く発生せず、プリに電源を入れて蛍光灯を点灯するとパチパチノイズは発生しました。
それが、今回のC600では、接続機器はC‐2400と全く同じでも、完全にパチパチノイズは駆逐されてしまったのです。
プリ・アンプ自体が一つのノイズフィルターの役割を果たしているかのような印象を持ってしまいました。

7.最後に
TAD‐C600
の搬入とセッティングを行なって頂いた、販売店の方と、パイオニアの2名の方と又楽しいお話をさせて頂きまし
た。
今回のC600は、音質の評判の良さは勿論、市場反応も良いようで、D600と同じ位良く売れているそうです。
D600を持っている方の購入は勿論、D600を持っていない方で購入される方も多いということでした。
音出しした時、「S‐1EX本当に良いですねえ~」と改めて仰って頂き、嬉しかったです。
梱包箱については、実はD600の箱が大きすぎて評判が悪かったとのことで、今回は、表面積を小さくするように変えたそうです

逆に私には不都合になってしまいました。
今回は、私自慢の階段壁CD棚をご欄頂きました。
お三方の反応は予想以上に大きく、見て頂いた甲斐があったなあと、私も大満足でした。
最後は、CDソフトの話(特に80年代物)で盛り上がってしまいました。
あっと言う間の2時間でしたが、とても楽しい時間でした。

以上です。

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2011年12月25日 (日)

昨日、今日と久しぶりにオーディオ機器を購入しました。

昨年の5月にSACDプレーヤーを購入して依頼、オーディオ機器関係の購入は何もありませんでしたが、昨日、今日と立て続けでオーディオ機器の購入をしました。

今日の購入物は、PRIMARE R-20 というフォノイコライザー(中古品)です。
Primare_r20 ラックスマンの E-20 も勿論候補にしていたのですが、中古のおかげで価格がとても安く、その割に製品の作りがとてもしっかりとしていて、215(W)×75(H)×275(D)mmという大きさで4キロもあるという物欲を満たす存在感に押し切られました。
さらに、事前にネットで色々調べていたら、ダイナミックオーディオのブログの中で、「MAJIK LP12にピッタリのフォノイコライザー」などという紹介も見られ、ならば安心と思い購入に踏み切りました。

ところで、私は現在、フォノイコとしては、アキュフェーズのプリアンプC-2400に、純正オプションボードAD-2800を組み入れて使用しています。
ではなぜ、わざわざ外付けのフォノイコライザーを、それもかなり安価なものを購入したかなのですが、実は長年(ほぼ8年)連れ添ったC-2400に別れを告げることが決定したためです。
代わりに購入を決めたプリアンプにはフォノ端子はもちろん、オプションボードのようなメーカー純正品は無いので、個別に探すことになったというわけです。

実は、クリスマスイブだった昨日、自分へのクリスマス・プレゼント、などというわけではなく、たまたま都合の良い日が昨日だったというだけのことですが、大物買いをしてしまいました。
場所は秋葉原の某オーディオショップ。
購入(というか契約)したのはプリ・アンプ。
リリース前から、ある意味恋焦がれていた製品。
初めて意識したのは、昨年の夏。
まだ製品の影も形もないけれど、いつかは必ず出る、型番も絶対にこの型番と勝手てに決め付けていた製品。
そして、出るのはおそらく2年後と思っていた製品。
2年後に備えて軍資金を蓄えねばと思いながらも、手の届かないような価格かも、と、出る前から半分以上は諦めていた製品です。
それが、予想よりも1年も早い、今年の10月にリリースニュースが出てしまいました。 
しかも、価格設定が予想よりも下回り、せめてこれ位だったらと願っていたレベル。
軍資金も出来ていないくせに、「欲しい、欲しい」の欲望だけがムクムクと沸き起こり、今年のTIASで実物に対面し、開発技術者の方の製品に込めた熱い思いを聞くに及んで、「欲しい、欲しい」の欲望は、「買うぞ、買うぞ」の決断へと変貌を遂げてしまいました。
その製品がこれ、プリ・アンプTAD-C600です。型番も期待通り。
Tadc600 購入に当たっては、いくつかの取り扱いショップに見積もりをお願いし、結果、前回のSACDプレーヤー TAD-D600の購入でお世話になったショップの方に、今回も、価格だけではなく、納品手配や配送面でも心配りの行き届いた提案を頂き、お世話になることとなりました。
ショップの方には、色々とご尽力を頂き、価格や納品での調整が一通り整って、昨日の購入契約となりました。
プリ・アンプTAD-C600は、製造数がまだ十分でないにも関わらず、対応頂いたショップの方々と、TAD社の関係者の方々のご尽力で、1月には納品頂けることとなりました。
そして、現在使用中のC-2400 with AD-2800は、この納品と引き換えに我が家から去ることとなったわけです。

実はC600の価格については、パワー・アンプM600の500万円に近い400万円位で登場するのではないかと危ぶんでいました。
それだととても買いたいとすら思えない額なので、やはりC-2400の後釜はC-3800で、これにアキュフェーズのフォノイコC-27を組み合わせようかと考えていました。
しかし、C600が願っていたレベルの価格だったことから、パイオニア/エクスクルーシブファンの身としては、やはりC-3800ではなく、C600で気持ちが固まってしまいました。
そうなると、フォノイコをどうするかが問題となり、C-27は高くて手が出なく、10万円以内でそれなりのものをと物色していた結果、冒頭の今日の購入に至ったという次第です。

最後に、今回のC600の購入に当たりぶつかった問題が一つありました。
私はプリとパワーはバランスケーブルで接続しているので、C600もパワーアンプA-65とバランス接続をするつもりでいました。
しかし、両機の2番と3番はホットとコールドの設定が逆で、そのまま普通に接続してしまうと、逆相になり、とんでもない音になってしまいます。
色々考えた結果、C600の入力側に接続する機器は、D600以外はアンバラ接続にすることとし、スピーカーケーブルの接続をプラ・マイをひっくり返すことでしのぐこととしました。
でもいずれはバランスケーブルでの2番と3番を出口でひっくり返してもらうようなカスタマイズを掛けてもらおうとも思っています。

来年の納品に向けて必要な準備は設置場所の確保です。
特にC600の電源部の設置場所をどこにするかを考えています。
悩ましいことではありますが、楽しみながら悩んでいます。
年末年始の連休中に設置準備は全て完了させておくつもりです。

以上です。

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2010年11月21日 (日)

今日は秋葉原の「音展」に出かけ、TAD新製品デモを試聴してきました。

今日は秋葉原のイベント「音展」に出撃して来ました。
目的はTADの新製品、メインアンプ2機種とプリアンプのデモ。
かなり狭めの部屋ながら、独立した部屋なので、別の部屋やブースの音が聞こえてくることはなく、環境的には良好。
パイオニアとTADが同じ部屋で時間で区切っての交互のデモでした。
機器構成は次の通り。パイオニアはS-1EXをメインに2EX,7EXを配し、更にサブウーハーを左右一機ずつ配するという贅沢な構成でのサラウンドシアターのデモでした。
せっかくなので最初はこのパイオニアのデモにも参加しました。

実は本格的なサラウンド体験は初めてで、どのような音が出てくるのか少し期待していました。
結果は是と非の両面を体験することになりました。
是の方は、サラウンドにより、ホールの響き感を見事に演出し、普通の会議室が音楽ホールに変身してしまいました。
演奏はフロントでピシっと表現され、響き成分だけがリアで表現されるということの効果が、これほどにすばらしいものかと本当に感心してしまいました。
私は、次の時間のTAD狙いでしたので、このパイオニアのサラウンドデモは、サラウンドの外で聞くことになったのですが、それでも、ホールの中で聞いているような豊かな響き成分に包まれていることが実感出来、これはクラシック好きには堪らんなああと思いました。
映画の再生も行われ、ロケットが飛ぶシーンで前から後ろに爆音が移動する様は本当に立体的で、これまた映画好きには堪らんなあと素直に思いました。

しかし、驚いたのはジャズのソフトです。
ギター、ベース、ドラムで演奏をしているのですが、なぜかドラムがリアなのです。
観客の声もリア。ギターとベースはフロント。
こりゃいったいどういう演奏形態だ??と気が狂いそうになってしまいました。
サラウンドはソフトの作りが死ぬほど大事だなと改めて思いました。
これが非の感想です。

さて、次がTADのデモです。
機器構成ば次の通りです。

スピーカー:TAD Reference One
Tad_r_2   

 

 

 

 

 

プリアンプ:TAD-C2000
Tad_c2000  

 

 
 
パワーアンプ:TAD-M4300
Tad_m4300  

 

 

CD/SACDプレーヤー:TAD-D600
Tad_d600  

 

 
名前は忘れましたがTAD-R1を自宅で使用しているというオーディオ評論家の方の講演という構成でした。
私はTADの新製品の紹介がメインであることを期待して参加したのですが、残念ながらこの期待は完全に裏切られてしまいました。
PCオーディオのデモがメインで、新製品の説明など無いに等しく、只ひたすら、評論家先生の持込PCを使った音楽デモでした。新製品のプリアンプTAD-C2000にUSB入力があり、DAC内臓ということでこういう内容になったようです。
正直全く無意味でつまらない内容でした。
TAD製品の何も知ることが出来ませんでした。
最後、TADの責任者らしき方があわてたように、C-2000の紹介を行ったことが印象的でした。
多分、TADの方も、製品のろくな説明もなく、ひたすらPCオーディオで音楽をかけてお終いという構成になるとは思っていなかったように見えました。
私はがっかりしながら返ろうとしたとき、以前別の会場でご紹介頂いたTAD開発者の方が、「その後D600の調子はいかがですか?」と話しかけて頂き、それきっかけに、今回の新製品のことを率直に聞いてみました。

真っ先に聞いたのは、型番のこと。
なぜ、「600」ではなく、「2000」や「4000」なのかということです。
答えはビックリでした。
今回のパワーとプリは、TAD-R1に始まる600の型番シリーズとはやはり全く異なるシリーズの製品で、開発コンセプトも異なるものということでした。
では、プリの600はあるのかと聞いたところ、現在本気で開発中ということで、正に色々と試行錯誤中で苦しんでいる真っ只中とのことでした。
これまでの600シリーズ同様、徹底した拘りを前提にした製品で、価格もそれなりのものということでした。
リリースはいつですかと聞いたところ、2年以内には出したいと仰っていました。

今回の新製品ではDACを積んでいたり、大きく期待と異なっていたので、今回の開発者の方の話を聞いて安心しました。
2年後のこだわり抜いた「TAD-C600」を楽しみに待ちたいと思います。
でも、「買える値段なのか?」が最大の不安です。

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